2008-08-30

キャラクターを背負うリスク

私は、斜に構えた皮肉屋でクールで小柄なのに力持ち、みたいなキャラクターだった。実際は見た目のイメージやギャップで大げさに思われていただけで、大したことは言ってないし、してなかったけど、周りから「こういうキャラクターだ」と認識されるようになった。その期待に応えた言動を選ぶこともあったし、たまには意表もついた。

そうすると、ごくたまに過度に私のキャラクターに期待する人が出てきて、やたらめったファンだと言い出す。芸能人でもないのにその期待は重かったし、言動も制限されてくるので、だんだん窮屈になった。ちょっとイメージと違うことをすればがっかりされるし、女子っぽい言動はとっても嫌われた。平素の行いのせいだ。でも私だってモテたい。メディアに踊らされてきゃっきゃしたいし青春っぽいこともしたい。ケーキが大好きなんです。

自らキャラクターをつける人は、更に自分でハードルを上げるわけだから、すごいなーと思う。会社に自称綺麗好きの人がいるけど、机の周りを散らかしているのを見ると、同じぐらい散らかしている人以上に印象が下がる。これはとても損をしていると思うのだけど、それがキャラクターを背負うリスクなんだろう。

テレビに出ている芸人でも、キャラクター戦略に失敗している人はネタ以前に見る気がしない。特に「毒舌」や「天然キャラ」、「男らしい」は難しい芸なのだろう。周りにも多いけど、人気のある設定なんだろうか。

  • 「キャラクター」って何なんだろうな。 一般人の間でキャラがどうのこうの言われだしたのって、つい最近じゃね? 自分としては、キャラで飯食ってる芸人以外にキャラを強要するの...

  • それはキャラクターじゃない。ペルソナだな。 本当の自分を見せたくなくて、被る仮面。 仮面と割り切ってこそ芸になる。が、仮面と割り切るからこそ、魂がこもらず、最近の芸はつま...

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