2008-08-06

「あれ、生暖かい

時刻は深夜2時をまわっているというのに、さすがに真夏の熱気がまだレールに残っていた。

僕は線路に仰向けになった。

あたりはシンと静まりかえり、雲でぼんやりとした星空があった。

最後の星空なのに、これだ。神様はなんて非情なんだ。

僕は自殺するつもりなのだ。

本当は綺麗な星空を最後に目に焼き付けて、そのまま眠りにつくはずだった。いつもこうだ、最後まで僕の人生は。

なにもない時間がながれる。

しだいに目がギンギンにさえてきた。

このまま、目が覚めたまま朝を迎えてしまうかも・・・と、不安が頭をよぎる。




「そういえば、もうすぐオリンピックだったよなあ」

実は、ひそかにサッカー日本代表に期待していたのだ。今回はけっこういいとこまでいくんじゃないかと。

僕はむくっと立ち上がった。

自殺はやめだ。

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