平成17年1月に厚生労働省医薬食品局安全対策課長が各都道府県衛生主管部(局)長宛てにだした「真空採血管等における使用上の注意等の追加等について」という文書によれば、「ホルダーは患者ごとの使用とし、使用後は廃棄すること。(ホルダーに血液が付着した場合は、交差感染のおそれがあるため。)」となってたわけです。
それが今回、平成20年6月に日本医師会常任理事木下勝之氏が都道府県医師会医療安全担当理事宛にだした「真空採血管ホルダーの取り扱いについて」では、
今般の真空採血管ホルダーに関しましては、微量採血用の穿刺器具との混同が見受けられ・・・云々とあり、真空採血管ホルダーによると考えられる感染の報告は一例もないとし
真空採血管ホルダーに関する調査は、厚生労働省の見解のごとく、その必要がないことと理解を求めております。
では一体前回平成17年に出された通達はなんだったんでしょうか。
たしかに、現場からすればこのホルダーを患者ごとの使い捨てにした日にはコストが大幅に上がり、事実上使用が取りやめになるのは目に見えております。
だからといって、この感染報告が一例もないので今まで通りで問題なしとする対応はいかがなものなんでしょうか。
後々また新たな問題の火種とならなければよいのですが。
平成17年の時点で医療業界では散々「実際は感染の危険性はほぼ無いので意味がない」と言われてたけどね。 典型的な、現場も現実も分かってないお役所通達だよ。実際通達に従わない所...