世の中というのは多分、多分割で表現できるような世界だと思う。A群、B群、C群、D群、、、。しかしながらその境目はあいまいで、Aに近いB、Cに近いTなど、くっきりとは分けられないが、大まかなまとまりはあるので便宜上わけてもだいたいは問題ない。
一方、人間は感覚的に2分割をしてしまうものだと思う。Aか、Aでないもの(=B)か。
ドイツ人と日本人の混血がいたとき、日本人から見ればその人はドイツ人に(外国人に)見えてしまう。ここまでは感覚的にわかる。
しかしドイツ人から見た時、その混血児は日本人に見えるという。そこが感覚的にわからない。その混血児と、実際のドイツ人の差異が見つけにくいから。しかしドイツ人にはその差異はくっきりわかるのだという。しかしその混血児が日本人と違うというのはわからないらしい。
つまり人間は「仲間か、仲間でないか」という2分割を本能的に行なっているのだと思う。仲間でない物に対する分類は、理屈ではできても感覚的にはできないのだと思う。