世間は一刻も早く独り立ちしなければならないと言う。果たして本当に出来るのだろうか。
先日、気付いた。私は、目には見えない杖を手に入れることによって自分自身を支えているのだ、と。
目に見える杖とは、恋人・家族・友人・先生などだ。彼らのリアルの声は、自分を支えてくれる心強いもの。
では、目に見えない杖とは何だろう。好きな音楽・好きなテレビ・好きな映画などだ。
なんちゃらと言う歌手が好き。かんちゃらと言うお気に入りのテレビを毎週欠かさず見てる。天使にラブソング大好き。
こういったものがあれば、逆に言うと、こういったものが無くなりさえしなければ、
目に見える杖をひとつも持ってなかったとしても、生き続ける意味は充分にあるのではないだろうか。
勿の論、人生に明確な目標があるというのが世間的には理想なのだろう。
結婚して子供を何人作って子供に看取られて死にたい。会社の社長になって大金持ちになりたい。ドワイ株でウハウハ。海外で余生。
だけど、もはや生きる理由を見出せなくなり、ただただ惰性で生きているような人間も居るだろう。私です。
こんな人は、目に見えない杖を多く見付けておくべきだ。これで、独り立ちが出来たと胸を張って言える。きっと。