たいていそれは、死ねば苦しみから逃れられる=楽になるという考えからくる。
でも本当にそうだろうか。
ここでは、「死んだら意識がなくなる。自分自身というものが消滅する。」というような考え方を前提とする。
「自分自身が消滅する」
↓
「楽しいこと、悲しいこと、見えること、聞こえること、すべての感情、感覚、思考がなくなってしまう」
↓
「苦しみがなくなって楽になる」
というような想定がなされているんじゃないだろうか。
でも、すべてなくなってしまったら、それは「楽」ではありえない。
感情・感覚があってこそ「楽」ということがありえるわけで、
それがなければ「楽」も「苦」も存在しない。
そもそも人間は感情・感覚が全くないということを想定できないんじゃないだろうか。
つまり死のイメージを持つことしかできない。
死ぬとは本当はどういうことかなんて理解しようもない。
「死」とはとらえどころがないにも関わらず、当然のように語られる不思議なものだ。
寝て起きるまでに、記憶がない時間があると思う。 それが永遠に続くイメージ、と思ってる。 ただ違うのは、死んだら主観的な世界が無くなるだろう事。 そして、その状態が永遠に続...