これはないだろ。ちょっと分かりやすくするために書き直してみよう。
A. ルワンダのような極限状態で人助けをするには超人的な勇気が必要で、それを要求するのは無法。
B. プリンスホテルが当時のルワンダにあれば、躊躇いなく客を政府軍に引き渡した。
以上から導かれる論理的帰結。Aから、客を助けないのは卑劣とはいえない(超人にしか出来ないから)。Bから、極限状態で客を軍に売り渡すプリンスホテルは卑劣とはいえない。Cの対偶を取ると”極限状態で卑劣でない人は平時でも卑劣ではない”。よって、プリンスホテルは平時において卑劣とはいえない。なんだ、彼はプリンスホテルの擁護をしてたのか。
これは違う。君が後で上げた解釈が一部ただしいと思う。
無理やり彼の穴だらけの理屈を養護する方法を考えたんだが、以下の方法ならぎりぎりプリンスホテルは平時において卑劣であることを説明できる。Aの解釈を「客を助けないのは超人でないならしょうがないが、卑劣であることには変わりない」に変更する。そうすると「プリンスホテルは卑劣でありえる」という結論になるが、今度は「世の中超人的な勇気を持つ人以外は全員卑劣」なので、きわめて例外的な一部の人を除いてプリンスホテルを非難できなくなる。
ここの前半はあっている。ただ最後の
今度は「世の中超人的な勇気を持つ人以外は全員卑劣」なので、きわめて例外的な一部の人を除いてプリンスホテルを非難できなくなる。
というところが間違っている。
「たいていの人は極限状態では卑劣だが平時には卑劣ではない」という前提のがAの裏に隠れている。
Cでは「極限状態での卑劣」であることXと「平時の卑劣」であることYが別変数としてあって、Y=trueのときX=trueと言ってるだけなのだから。
http://anond.hatelabo.jp/20080404080752 個人的にはAのその解釈(後者)を「正しい」と感じる感覚はちょっと共有できないけど、それを言っても水掛け論なのでおいておく。 ”「たいていの人は...
その前に「プリンスホテルは、平時には客を見捨てるが、極限状態では客を追い出さないと主張するのだろうか?」という問いかけがある。 「平時に卑劣な人間は極限状況においても卑...
http://anond.hatelabo.jp/20080404083502 いや、それは問いかけではなくて、その直前で出した推論の結果(プリンスホテルは客を見捨てる)に対する反論可能性の検討であって、平時に卑劣な人は...