雑用があったころ、新人がすぐに使えるようになったわけではなくて、使えるようになるまでの時間的なバッファがあったわけでしょ?
その時間的なバッファがあるかどうか(つまり、今使えない人間を保有する余裕が組織にあるかどうか)は、雑用の有無とは無関係じゃん。
これが関係ある。
まず、主業務では「使えない」新人も、必要な雑用が出来るという意味では「使える」人材だった。しかし、
余裕があるからではなく必要だからあった雑用=バッファ=コストが縮小できたり、
余裕がなくなったので雑用=バッファ=コストを切り詰めたりした、
と言う事が、一社だけではなく世相としてあった。
結果、新人にも出来る必要な雑用が減ったので、それ以外も出来ないと「使える」人材にならなくなった。
当時は必要な、または必要と思われていた雑用に、必要であるとしてコストがかけられていた。その中に、結果的に新人の人件費が入っていただけ。
そして、時代の流れが下げる事を可能にした。OA/IT化、派遣、アウトソース。一社だけの話ではないので、他社がコストを下げてくれば、こちらも下げなければならなくなる。