■http://anond.hatelabo.jp/20080321231759

正直、そこまであることでもないのに（確率的には交通事故にあう確率の方がずっと多いだろう）、えらく急激に騒ぎすぎではあると思う。結局、メディアが煽ったからなんだよな。「痴漢冤罪が最近増えてるみたいですよ！！！ほらこんな映画もできましたよ！！！みなさん！！！」って。それにオッサンたちが「今世間ではそうなっているのか！！たたた大変だ！！」とあっさり乗っかっちゃってるっつー感じの印象。だからといって痴漢冤罪がどうでもいいわけじゃないが、ちと急激に盛り上がりすぎで不自然極まりないと俺も思う。

別に本当に真っ当にこの件を解決する気なら問題ないし歓迎したいところだが、

どうも、「痴漢冤罪め！！！」って思いの発生というのが、「女叩き」「ミソジニー」辺りから始まっているようで、俺としてはそれが非常に気がかりなんだよな。これだけ盛り上がってるのは、「ただ電車に乗ってるだけなのに急に痴漢冤罪になるかもしれない恐怖」を、今の男性達が「常に本気で」抱えている、というよりも、なんか話題になってるから、「こわいっすねー」「そうっすねー」って乗っかってそのうち「本当女って怖いよな」「女のせいで電車に乗れない」「ていうかあいつら女性専用車両とか作ってもらってるし何なの？」「女ムカつく、氏ね」って感じのところに落とし込むという、つまり単純にただ女叩きをしたいという欲求から来ている感が否めない…ような気がするんだよ。いや、全く冤罪を心配していないとかじゃなくそう言う気持ちも実際にはあるのだろうが、女性の痴漢にあうかもしれない、という恐怖よりかはかなり薄いものであることは確実だろう（そういう意味でもアンバランスさを感じる。結局女性が痴漢によりあわないようにすることが、結果的に冤罪も減らすことになるわけで、まずはそっちからのアプローチが大事なのではないか？と思うのだが。今の盛り上がりはあくまで「罪のない男性が冤罪を受けないため」だけの対策に終始している。それでは肝心な問題の解決にはならないだろう）。

まあ全ては俺の杞憂であり、そうでないというならそれで全然いいのだが、もしそうだとすると、罪の無い男女がお互いに憎みあい、肝心の犯罪者である痴漢だけが逃げ仰せているという誠に許しがたい構図が大袈裟でなく出来上がりかねない（ていうか既に出来てる気がするんだが）。俺はそれが最も心配なんだよな。かといって、思いつく妙案なんてねーが。

Permalink | 記事への反応(1) | 00:41

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