ブリーフ。少年がはじめて自分の意志で穿くもの。おむつにあらず。ブーメランタイプなのが玉に傷だ。
トランクス。はじめて穿いたあの日のおどろきは忘れない。あの開放感。そして、歩くたびに足と足のあいだで、ぶらぶらと振り子のように振れるゴールデンボールの感触。忘れない。トランクスを穿くということは、それまで母親から買い与えられるブリーフに何の疑問も抱かなかった少年が、その自意識の芽生えとともに、父親や学校の先輩と同じ下着を、自発的に買い求めるという点で、大人の男への第一歩でもある。
ボクサーパンツ。これを考えた人は神だと思う。ブリーフは要するにブーメランタイプである点がかっこわるい。トランクスはブーメラン型ではないのが良いところだが、バットとボールの所在無さげなのは、いただけない。油断すると、はみ出るし。そこでボクサーパンツ。ブーメランじゃない。ぶらぶらしないし、はみ出ない。良いことずくめだ。
下半身露出こそが真の勝ち組ではなかろうか。 プリズンライフも経験できるけど。