ある日、駅前のバス乗り場で見かけた、茶色いマフラーの人に恋をした。
視線を向けたことを気付かれちゃいけないと思って、わざと明後日の方向を向いてその場を通りすぎた。
ふと、後ろで別の人が倒れる音がしたので振り返ると、足をくじいたらしい。
茶色いマフラーの人が「大丈夫?」とその人に声をかけている。
その手があったかと感心してしまった。
結局、私がバスを待つ間、足をくじいた人と茶色いマフラーの人が何分も話し込むのを延々と見せつけられた。
そこで私は考えた。
Windows Vistaのパッケージを持って、通りがかればマフラーの人が、
「それって、最新のOSですよね!?」って声をかけてくれるかもと考えた。
ものすごく高かったような気がしたけど、クレジットで買ったからあまり気にならなかった。
次の日、同じ時間に駅前のバス乗り場へ行くと、マフラーの人をまた発見した。
チャンスだ。
さりげなく、パッケージを見えるように抱えると、マフラーの人の横を通りすぎる。
しかし、マフラーの人は時刻表ばかり見て、全然こっちを向いてくれなかった。
次、横を通りすぎるときは着信音を鳴らして、メールを受信したふりも交えてみようと思う。
http://anond.hatelabo.jp/20080218223706 バージョンアップをこれほどまでに期待したことがあろうか!