2008-02-16

そのときボクの心には一個の天秤が置かれ

さあ、さあ、さあ、情報を!

ボクはなんと言えば良い?

どう考えれば

もっとも冷静そうに、もっとも賢そうに、もっとも正しそうに、

善良そうに真面目そうに優しそうに厳しそうに振舞って見せられる?!

過誤はないか? 偏りはないか? 騙されちゃいないか?

それで、そいつの正体は?!

さあ、もっと情報を!

汝裁く勿れと誰かが言った。僕はそれを知っている。

測られるものと僕の人生は、無関係だそれも知っている。

いや、いや、いや、そうじゃない。

ぼくはただ怖いんだ。

なにかをそうして振り分けるたびに、

いつか自分が天秤皿にかけられることを思う。

そのときぼくの天秤が傾いていれば、

たちまち打ち捨てられるだろうとぼくはおびえている。

そうだ、あの彼らは無関係だ。もちろん、次の彼らも無関係だ。

だけど、今この瞬間の判断は、僕にとって無関係じゃない。

見られている。

いつも見られている。

ためらうなすぐに次の天秤は置かれる

時間はあまりない、そうだ、もっと、はやく、情報を!

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