2007-12-13

http://anond.hatelabo.jp/20071213101247

彼は、自分のトラック大気を有毒ガスに変えていることも、この惑星がどんどん舗装道路に変えられていて、自分のトラックが何所えでも行ける事も知っている。

「だから、俺は自殺をしているようなもんだ」と。

「気にしなさんな」トラウトは言った。

「俺の弟なんてもっと悪いぜ」運転手は話を続けた。

「やつの働いている工場は、べトナムの草や木を枯らす化学薬品を作ってるんだ」べトナムというのは国の名前で、アメリカ飛行機から色々の物をそこへ落として、その国の人々が共産主義者になるのを止めようとしている。

彼の話に出てきた化学薬品は、ありとあらゆる茂みを枯らして、共産主義者たちが飛行機から身を隠せないようにしてしまおう、という目的で作られたものだ。

「気にしなさんな」トラウトは言った。

「長い目で見りゃ、奴も自殺しているようなもんだ。」運転手は言った。

「このごろのアメリカ人の働き口ときたら、何かの方法で自殺をしているようなもんだって気がするぜ。」

「一理あるね」トラウトは言った。

チャンピオンたちの朝食 カート・ヴォネガット

記事への反応 -
  • してるような気分。 毎日毎日。

    • 彼は、自分のトラックが大気を有毒ガスに変えていることも、この惑星がどんどん舗装道路に変えられていて、自分のトラックが何所えでも行ける事も知っている。 「だから、俺は自殺...

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