2007-11-30

俺の親は俺の選択肢を守ってくれていた

人格形成って、「環境」と「気質」によって成されるんだよ。

「気質」は先天的に与えられたその人の特性で、一生変化しない。

残るは「環境」しかないんだから、人が自分の成る方向を選ぶためには、

自分の生きる環境を、自分で選ぶ能力が必要になるんだ。

 

いや、小さな環境選択は、幼い頃からたくさんある。

友人選びや、習い事希望、お小遣いの使い方とかがそうだ。

でもそれは、環境(≒親)によって形作られた人格に沿った選択なんだ。

小さい子は、自分で選択をしているようでいて、その実、

環境に沿って動く自動人形にすぎない。

 

本当の選択は、自分自身の輪郭を、自分で認知できるようになった後。

その認知を、自分自身の行動にフィードバックさせられるようになった時に生じる。

自分を、より望ましい環境に投入し、より望ましい自分を獲得しようとする。

そのときに初めて、力を持った「選択肢」が生じてくる。

 

でもね、そのことに気付いて、目覚めた瞬間には、

だいぶ、選択肢が狭まってるんだよね。

 

俺の親は、俺の選択肢が少しでも減らないよう、必死で守ってくれていた。

俺は障碍気味で、「目覚める」まで人より多くの時間を要したのに。

今思えば、俺の選択肢は人より多かったんじゃないだろうか。

俺は、俺の親にとても感謝しているよ。

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