■ぼくが好きだった増田
増田、ぼくは一緒に、夜中まで語り合ったよね。
いつまでも彼女ができないぼくをひとりぼっちにしないで、とてもひどいことばを投げかけてくれた。
理屈を言えば、屁理屈で返す増田。
そんな友だちは今までいなかったよ。
白いギターを抱きかかえて歌を歌えば、思い出すのは増田のことさ。
機動隊を相手に火炎瓶を投げ合ったのも懐かしい思い出。
ときどき、情緒が不安定になっていたけれど、ハイミナールを一粒、かみしめれば天国に行けたんだ。
ところで、近藤さんは元気? 最近見ないけど。
もう、あの増田はいない。いまは益田になったの。
もう、あの増田はいない。いまは益田になったの。
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