敵は社会じゃない。その誰かなんだ。
毎日毎日俺らにささやいてくる。
うわあああああああああああああああああああ。
かはーかはー。今日も苦しい。明日からも苦しい。
苦しみから逃げるために、それは違うと思い込むことで、その誰かが笑う。
笑わせたくないから、また戻る。すると、今度は死にそうになる仕掛けだ。
だから、また逃げる。すると、またその誰かが笑う。
この繰り返しだ。ほ、ほら、あれだ、振動関数だ。上がったり下がったり
してるんだ、俺ら。この極限は何だ?絶対的服従だ。
ゆえに、その絶対的服従を受け入れるか、自殺かのどちらかしかない、
というのが論理的帰結だ。屈辱だ。屈辱すぎる!
俺らの人生は、自分の命を担保にされた絶対的服従の過程だったとは!
な、なるほどな。ははは、い、今分かったぜ。
そう、服従しない奴は自殺を選び、この世に残っているのは
服従を受け入れた人間だけなのだからな。
ま、まさか、反抗分子はすでにこの社会に居ないも同然だったとはな!
お、俺の負けだ。完全な敗北だ。
よく気づいた。存在するのはお前の言ってる仕組みだけで 後はすべて無価値だ。それに18で気づいて自殺した天才も いるけどな。