いつもキミのことを見ていた。
キミは気付いてないかもしれないけど僕はキミのことをいつも見てたんだ。
あの日、ある日曜日、たまたま街でキミ歩いてるのを見かけたんだ。
声をかけるチャンスを期待して後をつけたさ。まるでストーカーみたいだろ。
でもいいと思ったんだ。だって好きなんだもん。
キミはネットカフェに入ったよね。
ネットやるんだーと思ったね。趣味一緒だねってさ。出てきたときに声をかけようと入り口で待ってたさ。
キミは窓際かどのスペースに座ったっけ。僕はあんまり気になっちゃってさ。
キミが出てきたとき声をかけそびれたんだなあ。今思い出だすとあれが僕とキミの関係のすべての始まりだった。
すごいこと思いついちゃってさ。
ネットカフェのキミの座っていた席に僕は座った。
ほら、履歴あるだろ。キミのこともっと知りたかったから
見ちゃったんだなあ。だって好きなんだもん。
で、キミのホームページを見つけた。心が躍ったさ。
コメントつけようと思った。でもなんて?なんてコメントするのさ。
「はじめまして!」?ありがちだなあ。
とにかくキミの頭のなかのすべてに僕はなりたかった。
だからさ、ケンカを売ることに決めたのさ。
やさしい言葉を投げかける人なんてたくさんいて
僕はその中のひとりにすぎないんだって思ったらなんだかとっても切なくなってさ。