俺はあまり小説を読まないから、あえて高い新刊の本を読まなくても本屋には読んだことがない小説が溢れている。だからとりあえず本屋に行ってみて文庫のコーナーをぶらぶら眺めてみる。そして、たまたま目に留まった本を手に取って、買うかどうか検討する。
タイトルと作者名でピンと来なかったら、もう読まない。
興味が湧いた本を手に取ったら、まず解説を読む。解説を読んで興味がなくなったら、別の本を探す。興味が膨らんだら次のステップへ進む。
解説は多少ネタバレを含んでいる場合もあるが、基本的には「この物語はここがすばらしい!」ということが趣旨の文章である。それなのにそれを読んで萎える本は、きっと本編もつまらないに違いない。もちろん解説は本編を書いた作者とは別の人物が書いた文章だから、解説はつまらなくても本編はおもしろい本というのがあるのかもしれないけれど、あえてそういう本を探す必要もない。これは私のカンだけれども、解説のおもしろさと本編のおもしろさには、相関があると思うから。
この行為は、書評ブログを読んで書評がおもしろかったら買うという行為と近い気がする。
推理小説だろうと思って読んでいたら誰も死ななくて、そろそろ誰か死ぬかな〜と思っていたら延々と恋愛話が続いて終わり、なんてことを避けるためには、読む前に全体的なストーリーを把握することが大切だ。ここまで極端な場合は 2 の段階で気づくだろうけれど、「読みたいストーリー」かどうかを読む前に判断するためには、この作業は必須だ。
前から順番に読む。
という俺流の小説の買い方を友人に話したら、「うまく言えないけど、その買い方は間違ってる気がする」と言われた。なぜだ。