2007-09-18

役人を攻撃する人たちへ

役人・役所をスケープゴートにすることで、民衆のストレスを解消することはできる。

だけど、これ以上攻撃をエスカレートさせるのはやめておいた方がいい。なぜなら、それにより、下げられる溜飲以外には何も生まれないから。

役人国民に戦々恐々として、いかに効果的に「ごめんなさい、もう二度と同じ過ちを繰り返さないよう厳しくするから許して」って言って身を守るかを算段するだけだから。それに奔走するだけの役人のどこから「国民の最良の生活と国の未来のために力を尽くす」という殊勝な心が生まれると思う?

役所が徹底した規律と自律に満ちた四角四面の隙のない対応に覆い尽くされたとして、その時、そうした世界から何が生まれる?

役人がいなくなればいいって本当に思ってる?民間企業にできることは全部やってもらえばいいっていう話もあるけど、じゃあ、公の仕事を全部民間がやればいいかっていうと決してそうじゃない。また、どの仕事をどういう方針でやってもらうかを決める施策部門だけ残ればいいかというと、そういうわけでもない。結局最後まで自分たちだけ生き残ろうとして、末端の役人を切り捨てるのはそいつらだからね。まあ、末端の役人が善玉かというとそうではないのだけれど、ただ一つ、やつらが金魚が鼻上げするようにあえいでいることだけは確かだ。

それでも役人がみんないなくなればいいって思って攻撃するんなら、遠慮なくどうぞ。後は知らない。

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