2007-09-16

小学生ときタクシーに乗ってたら生まれて初めて乗り物酔いした。

気持ち悪くて気持ち悪くてしょうがなかったけど、出先で横になることもできないし、どうやったら楽になれるか分からず青ざめていたら、母が「トイレで吐けば楽になる」と吐き方のレクチャーをしてくれた。うまく吐くことが出来ずに四苦八苦したが、吐いたら嘘みたいに楽になった。

その日から、何故か家で食事をとることが恐ろしくなった。食べたら気持ち悪くなるんじゃないかという不安のせいだったと思う。元々頑丈一家のなかで、唯一貧弱で神経質な性質だったので、この子だったらご飯を食べられなくなることくらいあっても不思議じゃないというような扱いをされた。実際食べて気持ち悪くなっても、吐くことに罪悪感があったので、しばらく横になってやり過ごした。今考えると、何で学校給食では問題なかったのかが不思議だな。

同時期に、隣町に外出することが恐ろしくなった。心臓がどきどきして、いつ気分が悪くなるかと考えると一刻も早く家に帰りたくなった。当時中学生になったら友達と隣町まで買い物に行くのが当たり前で憧れだったので、友達の前でこんな状態を見せたら嫌われてしまうだろうと考えて目の前が真っ暗になった。余計気持ち悪くなった。

急にこんなことを思い出したのは、自分に子供が出来て、子供が同じように悩んだらどういう風に対応してあげるのがいいんだろと思ったからだ。父母は気の持ちようだと言って私をなじった。当時の私はもっと親身になってくれたらいいのにと悲しく思ったが、果たして、望んだように親身になってもらえたところで、あの状態を脱せたのか。あんまり自信がない。子供がいない今から考えてもしょうがないとは思いつつも、少し悶々とする。

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