「○○子、私死ぬわ」
「ええ!どうしてよ。はやまらないで」
「だってさ、テレビとか雑誌はさ、私たちが喜びそうなことたくさん言ってくれるけどさ、現実問題、私たち、自由なんて全然ないじゃん!どうせこのまま行けばお嫁にもいけずに工場で働くしがないおばさんまっしぐらよ!もういや!私死ぬ!来世で頑張る」
「・・・」
「ねえ、○○子、一緒に死なない?」
「ち、ちょっと、一緒にしないでよ、私はお嫁にも行くし、キャリアップもするわ!」
「無理よ。世の中そんなに甘くないわ。あんたみたいなルックスじゃ金持ちの男が寄ってくるわけないし、高卒でキャリアアップなんて不可能よ。言ったでしょ、テレビや雑誌は私たちをおだててだまそうとしてるだけ、現実は別なのよ」
「何よ!そんなこと分かってるわよ。私だって必死なのよ、あんた何よ、人を道連れにしようっていうの?それって犯罪でしょ!死ぬなら一人で死になさいよ!」
「ああ、分かったわよ、一人で死ぬわよ。その代わり裏切ったあんたに化けて出てやるわよ。ふん!」