昔買ったアニメのDVDを久し振りに観た。アニメのDVDはこれしか持っていない。どうしても欲しくて、全部そろえて、一回通してみて、そしてクローゼットに仕舞った。DVDは擦り切れないけれど、でも、勿体無かった。だから覚える位真剣に観た。
多分何年も再生していなかったんだけれども、コレを買ったときから私も周囲の環境も付き合っている人も、随分変わってしまった。
あの頃付き合っていた人は、浮気して、かつて友達だった人と結婚してしまった。私は、年下のかわいこちゃんと付き合っている。あの時乗っていた車は、エンジンが悪くなって廃車になってしまった。学生だった私は社会人になり、安い賃金で働いている。
よくなったのか悪くなったのかなんて判らない。なるようにしかならない。
アニメの世界は、相変わらずセンスが良くて、格好よくて、お馬鹿で、独特で、古びてなくて、ついでにいえば中身が無くて――悪い意味じゃなくて、考え込んだり憂鬱になったりしなくて済むという意味で――素敵だった。もっと評価されるべきだ、というニコニコ動画でのコメントを思い出した。そう。もっと評価されるべきだったと思う。
色々あって凄く落ち込んでいて、ニコニコ動画を観ていて、このDVDの事を思い出した。
あの頃に戻りたいとは思わないけれど、このアニメを観てよかったと思った。
落ち込んだ気持ちが解決した訳じゃないし、解決する訳もないけれど、何とかなる気がする。もうちょっと頑張ってみるよ。