ある飲み会での後輩との会話。基本的に愚痴とも相談ともつかぬ会話から始まる。
「あのですね、最近あにき(うちの会社にはブラザー制度がある。スールだスール。姉妹の契りである)に遠慮してしまってるんですよね僕。こんなこと聞いて邪魔じゃないかな、とか。だってあにき忙しいですし。こんなつまらないこと聞いて時間取らすの悪いなあとか思うんですよ。でも聞かないと仕事は進まないし、溜めてしまったら結局ケツ拭いてくれるのあにきですやん」
「いやあ、でも頼ってくれるの単純に嬉しいと思うけど。私は嬉しいよ。ユアブラザーも嫌がってないよ」
「嫌がってないのは分るんですよ。だってあにき面倒見いいですし。僕可愛がってもらってます」
「そやんね」
「単にね、僕が一方的に遠慮しちゃってるだけなんですよ。遣わなくていい気を遣っちゃってるんですよ。あにきはすごいいい人ですからね。聞いたら懇切丁寧に教えてくれますし、資料とかすぐに出してくれますし、僕ねえ、思うんですよ」
「んーなにを?」
「うちの室がぶっちゃけうちの部内で一番いいですよね。居心地いいし、本当最高ですよ。この前なんか(以下略)」
「いやーそんなこといったらうちの室もいいよ。室長最高!聞いたら何でも教えてくれるし、大体すぐ動いてくれるし。いい意味で適当だしね。この前なんかさー(以下略)」
「確かに○×室長は最高の上司ですね。でもうちの室長もいいですよ。この前なんか(以下略)」
「そういえば前こんなことあってさ、その時も(以下略)」
「ああ、そういうことって嬉しいですよね。僕もこの前(以下略)」
ということでいつの間にか室と上司と同僚と先輩に対する惚気あいとなって終了する。わりとどの後輩ともそんな感じである。室長がどんなに素晴らしいかというテーマで同じ室の後輩と三時間語り合えたときは病んでいると思った。何が言いたいかと言うと、うちの上司が!うちの室が!一番!ということである。きっとみんなそう思ってるんだな。
一瞬、893の話かとおもっ・・・ちょっ・・・やめ・・・っ んくっ