単純に映画の出来を酷評しているものもあったが、松本人志は映画で本当に笑いをやろうとしたのだ。そうやって出来た映画が笑えたのか、つまらなかったのか、その評価をしていないものが多い気がする。
http://movie.maeda-y.com/movie/00914.htm
これなんて、肝心のコメディとしてどうなのか、レビュワー自身の評価はほぼ皆無である。そこを避けてこの映画の批評をする事は、そもそも成立していないのではないか。
笑いの感覚は当然人それぞれ違うし、この映画を観てどこが面白いのか全く分からない人も多分いるだろう。
松本人志がよく、笑いは言語だと言うのと似たようなことかもしれない。つまり、普段使っている言語が違う人間にいくら面白さを説明しても伝わらないし分かってもらえないのだ、と。
本来は、笑いなんて似た感性を持つ者同士で、内輪で「これおもろいよな」「おもろいよなあ」みたいにしているのが健全なんじゃないだろうか。そうすれば、この面白さが分からない奴はセンスがないし頭が悪い的な不毛な諍いも無くなるだろうし、特定の笑いの形態が変に持て囃されることも無くなるだろう。