2007-03-28

猫と都知事

今朝起きたらさ、うちの猫が喋れるようになってんのよ。びっくりしたよ。普段はニャーとかギュアーしか言わないのにさ。「ハラへったぜー」って言うのよ。ほんとにびっくりしたよ。ただの黒猫だよ。三歳になったばかり。

まあともあれ、いつものように餌あげたの。サイエンスダイエット。するとまあ、いつものように食べるんだけど、「あんまりうまくない」とかブツブツ言うのよ。「薄味だと歳とった気がする」とか「前のやつのが旨かった」って。「前の?あれ、百均なんだけど」って思わず言い返したらさ、「安くても旨いものは旨いんよ。なんでマクドがあれだけ人気か考えてみろよ」ってこっち向いて言うのよ。「体に悪いって親に言われたからやめたのに…」って言うと「その歳になって親の言うことなんて聞くなよ」なんて答えるしさ。でも、ちゃんと残さず食べてたよ。

飯を食い終わると静かになった。いつも通り。だから俺もトースト焼いた。自分用ね。で、食べながらテレビつけてたら、都知事選の話をやってたんだよ。そしたら窓際で寝てた猫がさ、こっちに寄って来て「誰に投票するか決めた?」って言うのよ。「いや、まだだけど」と俺。「そもそも投票する気、あんの?」と猫。あんまりない、って言おうかと思ったけど、猫もいつになく真剣な顔してるからさ、なにも答えなかった。そしたら猫はさ「じゃあ僕のかわりに投票してくれよ」って言った。意外な話だったから、俺は笑って頷いた。「いいよ。誰?」すると猫は小声で言った。「ドクター中松。今、仲間うちでホットなんだよ。みんなで力を合わせて東京をだめにしようぜ」今度は俺が真剣な顔になった。「お前、猫のくせにパンクだな」

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん