2007-03-23

女性美人のほうが性格がよい

子どものころに読んだ、筒井康隆エッセイにこんなことが書いてあった。だから筒井は、美人の嫁を見合いでみつけたと自慢していた。純粋子どもとしてはこれを即座に否定していたのだが、成長とともに肯定するようになった。

そりゃそうだろう。女性なら本来、男性からちやほやされる特権を、ブスやデブだというだけでえられないのだから。ブスのせいで、密かにあこがれていた男性を美しい同性が容易にかっさらっていくのを、よだれを垂らしながら端から眺めるつらい体験を何年も積み重ねていくのだから。人間には生まれつきの差別があることをずっと体験し続けている人々なのだ。他人など心の底から大事にするわけがない。

ブスでも他人を大事にすることがある。それは、他人を守ることで近い未来、自分の利益になるのがはっきりわかっているときだ。恵まれない顔立ちにできる限りの笑顔を精一杯たたえながら近づいてくるときは危ない。彼女らに無償の愛などあり得ない。他人など信じていないのだから、自分のためだと思えば、他人を平気で地獄に落とす。笑顔の裏にはいびつな自己保全の感情がある。

ブスはともかく、デブ改善が可能なことが多いはずだ。痩せるだけで得る利益があるのがわかっていながら痩せないのだから、デブ女の心の奥を覗くように想像すると恐ろしくなる。

近くにいて暑苦しい感じがするのは、体型からだけではない。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん