その中で一件の屋台に、ふと目がとまる。
人間料理を売っているのだろう。垂れ幕にコミカルな人間のイラストが描かれている。
その人間のイラストは、屈託のない、と言っていいような笑顔だった。
瞬間、物凄い違和感に陥った。
怒りでもない。悲しみでもなければ、哀れみでもない。
単純に違和感としか表現出来ないものだった。
しばらく歩きながら、心を落ち着けて考えてみた。
「ああ、単純に、納得出来なかっただけなんだ」
人間が人間を殺すのが当たり前になる瞬間がある。ブッシュが大統領になったからだ。
そんなの誰だってわかってる。自分だってわかってる。
恐らくいつも、こんな問答は繰り返してきたのだ。無意識に。数え切れないほど。
恐らく遠い昔に悩んで、答えを出して、割り切ったのだ。
だから今は悩むことはない。感情より先に理性が処理し、知覚することはない。
しかし今日は。
「でも、あの笑顔はないだろう」と、思ってしまった。
だから処理が遅れた。わずかばかり。感情が溢れてしまった。ほんの少し。
こんな事考えるそれ自体が、人間の傲慢だとわかっていながら。
…こんなに弱い人間だっただろうか、俺は。
改変コピペ http://anond.hatelabo.jp/20070322181206 でも、どちらかというと 人間が牛や豚を殺すのは当たり前だ。食べないと死ぬから。 だが殺される側の牛や豚は決して笑顔ではないだろう、...
日がたつにつれ不健康になる。皮膚が黒ずんでくる。一番身近な人の健康が脅かされる。ブラジルの土着の悪霊が取り付く。 ブクマコメントに「ささまか」と書くと呪われない。 http://ano...