2007年02月20日の日記

2007-02-20

よくできていますね。

http://anond.hatelabo.jp/20070219202553について。

 誰だってこの投稿者と同じ状況に置かれれば、「隔離してくれよ」という発想に行き着くだろ。むしろ、隔離以外の発想が思いつく奴は天使だよ。金のエンジェル

[1]「○○の状況下では誰しも××するはず」と安易に結論する杜撰さ。

[2]その結論に違う事例を「天使エンジェル」と称して特殊化する傲慢。

その傲慢を踏まえて下記のようにお書きになっている。

 それとそれと、「社会に出るのに不適切な人間隔離されるべきだ」という発言に反応してだかなんだか、そこに対して「死ねばいいのに」というタグをつけるという行為が、

 つまりそれが「社会に出るのに不適切な人間隔離する行為」に等しいと思うのだけど、このタグを付けた人って何考えてるんだろ?

「(タグで)隔離する傲慢」を批判する当人が、上記[1]・[2]を前提としているという構図。

まさに「お前が言うな」。

よくできていますね。

http://anond.hatelabo.jp/20070219223155

法的に言うと、構成要件該当性の点ではタメを張り、心神喪失のため違法性が阻却される。

「情緒」というのは構成要件該当性判断というよりはむしろ社会規範違反性(=違法性)や帰責性に近いので、その説明はあまりしっくりこない。

ふと思った

人間なんて,日本国債発行残高と比べればちっぽけなものだよな.

恋愛の人はさー、もっと一途になるべきだと思うんだよね。

いや、やるなって言ってるわけじゃないよ。現実を捨てたのなら、経験を積むにはいろいろと手を出す必要があるよ、それはわかってるよ。でもさ、それは彼女と一緒にやるべきものなんじゃないの?彼女放置して他の女に手を出したり、平気で捨てるのってどうなのよ。DQNじゃん。泣いてるよ、あなたの心の中で。

最高の女だとか、嫁だとかって言ってるけど、そんな軽いものなわけ?作品に飽きるのは仕方ないけどさ、飽きるようなキャラなら気安く嫁なんて言うんじゃないよ。

つくつくぼうしのなく頃に 解決編 -ぼくの場合-

ドアのベルを軽やかに鳴らして先輩が入ってきた。さて、勝負はここからだ。ぼくは甘ったるいアイスコーヒーを一口飲んで、気を落ちつかせた。

「あ、アイスコーヒーひとつね。どうしたの、今日は。いきなり呼び出したりなんかして」

先輩は店員とぼくに順番に声をかけて、席に着いた。相変わらずせわしない人だ。先輩、といつも呼んでいるけれど、本当は先輩は先輩でもなんでもない。ただ、姉御肌なところとか、面倒見のよさだとかで、ぼくが、部活の先輩みたいだ、といった一言がそのまま定着してしまった。本人は不満らしいけれど、ぴったりなのでしようがない。

「まあ、そんなにあわてないで。コーヒーがくるまで待ちましょうよ。あ、お腹空いてたりしません?」

あわてて妙なことを口走りそうなのはぼくのほうだ。話す内容は何度もシミュレーションしたけれど、やっぱり少し緊張する。すこしでも時間稼ぎをしよう。と思っていたら追加のアイスコーヒーがやってきた。この店、人が少ないのはいいのだけれど、出来合いのアイスコーヒーは美味しくともなんともない。だからぼくは、いつもシロップを目一杯入れるようにしている。

「ほら、アイスコーヒーは来たわよ。お腹は空いてない。で、話って?」

先輩はストローコーヒーをかき混ぜながらそう一時に言う。しようがない。ぼくはもう一度、アイスコーヒーを飲んで、口を開いた。

「話ってのはあれです。ともちゃんのこと。ほら、先輩って世話好きでしょう?だから、ともちゃんの為にいろいろ画策、いや画策ってのは言い方が悪いかもしれなけど、ともちゃんがうまくいくようにいろいろとしてたってのは判ったんです」

先輩はストローをかき混ぜる手をぴたっと止めて、タバコを取り出した。ぼくは構わずに続ける。

「ここ、禁煙ですよ。それにタバコ止めたんじゃなかったでしたっけ?そうそう、この間の遊園地だってそうでしょう?ずいぶんと手が込んでましたよね。けんじとよう子さんもグルですよね。ぼくもけんじの台詞がなきゃ気付かなかったですけどね。たぶん」

取り出したタバコを一本、手の中で弄びながら話を聞いていた先輩は、いつもそうするようにじっとこちらを見る。実のところ、ぼくはこの視線が苦手だ。だからいつもぼくの方から視線を外すのだけど、今日は先輩が先にそっぽを向いた。ぼくはちょっと不安になる。そんなぼくを尻目に、先輩はこう言う。

「まあね、勘のいい君のことだからそのうち気付くだろうな、とは思ったけどね。ともちゃんに上目遣いで頼まれたら断れないでしょ?気を悪くしないで」

ぼくは心の中でため息をつく。こればっかりは正解して欲しくなかった。

「で、どうするの?」

ぼくは表情を悟られないようにしながら用意していた台詞を口にする。

「どうもこうもないですよ。そりゃあもちろん、ともちゃんがうまくいくこと願ってますよ。ただ、意中の相手がわからない事にはどうにも。相手は誰なんですか?」

視線をそらし気味だった先輩が、またこっちを見る。ただし、今度は驚愕の表情。そしてそのままにやけ顔に移行していく。

「えーと、けんじじゃないですよね。明らかにグルだったし。それだと後は……、」

あわてて言ったぼくに被せるように、先輩が口を開いた。明らかに楽しんでる。

「教えてあーげない。そこまでわかってて、本当にわかんないの?どうしても知りたいっていうのなら、本人に聞いてみれば?ほれほれ」

そういいながら、テーブルの上のぼくの携帯をつつく。ぼくは顔が赤くなるのを自覚しながら、携帯をみるけれど、手が出せない。そうしていると、先輩が唐突にぼくの携帯を取り上げた。あー、短気なのだ。この人は。

「えーい、まどろっこしい。と、と、と、とあれ、君、苗字から入れてるの?じゃあ、のだな。はい」

渡された携帯は、すでに呼び出しをはじめている。ぼくは相手が出ませんように、と願をかけながら呼び出し音を聞いていた。電話は苦手なのだ。

「はい、もしもし」

かわいい声が、スピーカーの向こうから聞こえた。

「あのー、えーと、今時間ある?」

時間がないって言ってくれ。なんて、我ながら往生際が悪い。残念ながら、時間はあるらしい。ぼくはしどろもどろになりながら、これまでの経緯を説明する。先輩はにやけ顔のまま両肘をついてあごを支えている。少し嫌いになりそうだ。

「それで、相手が誰か教えてくれないかなーなんて。もちろん応援するよ」

しばしの沈黙。あー、地雷を踏んだかな。これだから電話は嫌いなのだ。先輩はもちろん先ほどの体勢のまま。ぼくはちらっとそちらを見て、すぐに視線をそらす。

「本当にわからないんですか?」

イエス。本当にわからない。

「本当に応援してくれます?」

イエス。応援しよう。不本意ではあるけれど。彼女はその質問のあとにもう一度沈黙をはさんで、ぼくには理解できない一言を放った。ぼくはもう一度聞き返す。先輩は今にも吹きだしそうだ。

たぶんぼくは呆けた顔をしていたのだろう。先輩はグラスに汗をかいたアイスコーヒーを飲みながらこう言った。

「まあ、うまくやんなさい」

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