彼は、楽しい方に楽しい方にと、どんどん移り住んでいく性格の人間なんだよ。
今属してるグループが割と楽しくても、向こうのグループの方が楽しそうだと思ったら、すかさずそっちに移って、また楽しそうなグループがあったらそっちに移る、っていう具合にね。
そうやって、楽しい方に楽しい方にって進んでいくから、別にアナタが望んでいるような、お互いの自意識を尊重したまったり平和な友人関係は彼は望んでないんだよ。
アナタの自意識を尊重しようとも思わないし、アナタのコンプレックスがどうとかも気にしないし、ただ楽しければいいんだよ。
だってアナタの自意識を尊重すると、面白い事が起こるの?笑えるイベントがあるの?
で、彼みたいな人間は、楽しそうな方、楽しそうな方って進んでいて、ガッツリどこかに属してる訳じゃないから、どうしても孤立してしまう時間が出来ちゃうんだよね。
で、アナタの登場だ。
アナタは別に、面白い人間でもなければ、楽しいイベントを持ってる人間でもない(と見受けられる)。
だけど、都合よく捕まるし、無抵抗だし、まぁまぁ笑える部分がある。空いた時間にはもってこいじゃないか。彼が一人にならないための人材としては適任だ。
だから、アナタの飲み会の話とか、男女関係の話とか、悩みの話とか、別に聞きたくないんだよ。
面白ければいいんだから。