2007-01-29

模様替え

反撥と共感のあいだに点を打っていたら直線になった。

全力で拒絶していたつもりが、実は誰かから与えられた世界観の中で踊っていただけに過ぎなかったようだ。肯定しようと否定しようと結局、その小部屋の中でどう振る舞うかという話にしかなり得なかった。何をするにせよ、どうにかして生きていく、それを前提にした選択肢しか目の前にはなかった。

人生を賭けた選択だと思っていたものが、実際は部屋の壁紙をどうするかという程度の軽さと知って、むなしくなった。両の眼から見えるこの風景が、自分の部屋の窓からのものではなく、知らず知らずのうちに宛がわれた借家からのものとようやく気がついた。たぶん、何らかの家賃を払っている。その形状も数量も定かではないけれど、それでこの小さくて途方もない世界が維持されている。

現状がいやになって、取り巻くすべてを破棄して外に出ようにも、それに代わる世界観を自分で創りだすのはとても無理だった。じきにほかの部屋の世話になるよりなくなって、同じことの繰り返しになるのは目に見えていた。目をつぶって見なかったことにして適当に踊る。それが自分に相応しい生き方なんだろう。

点を打っていた紙をくしゃくしゃに丸めて時空を混乱させてから、席を立った。

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