たまに通りかかるだけのこの魚屋、『おさかな天国』をどう考えても年がら年中エンドレスで流している。
テーマソングのある大手の電器屋にいるときも同じことを考えるんだけど、
この人たちは飽きないんだろうか。たまにうんざりしたりしないのだろうか。
ちょっとの間店にいるだけの客さえうんざりするのだから、とそう思うけれども、
それならテーマソングを何曲か作ってローテーションしたり、または有線に変えるなりするだろう。
しかしそんな店内環境作りはする素振りも見せない。だからきっとこの人たちは違うのだ。
もう飽きてるとか、飽きるのにも慣れたとか、そういう次元を超えてしまっているのだろう。
こういうのを、「大人になる」と言うのだと、誰かが言っていた気がする。
僕にはまだ耳障りで仕方がない。大人になるのはたいへんだ。