定時終わりごろに女子トイレにいくといつも死にたくなる。
彼女たちをみていると、私は人としての価値がまったくないような気がする。
中身はからっぽの黒の冬コート。
そんな自分にあいそ笑いしてお化粧直し
「でもまわりにいいヒトいないよね」
言い訳するために今日も噂話したり。
いい頭。いい性格。いい仕事。いい友達。いい人生。
輝いている。
一生手に入らないだろうそういうものたちから目をそむけ、
灰色になった私はドアをあけて出ていく背中を見るのだった。
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