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2007-11-11

死中に活

女性と懇ろになれない。

そんなことを考えながら、昼過ぎに気怠い体を引きずって出社した。

気怠いのは低気圧のせいである。

低気圧悪。

しかるのち台風となった。

なるほど道理で気怠いわけである。

台風悪。

猫の額ほどの大きさの机に向かい、珈琲を啜り、黙々と単純作業をこなす。

あと1000万回ぐらい同じ事をしていたら、千載一遇出会いでも訪れはしないか。

1000万回同じ事をするのには何年かかるだろう。

ザッと見積もって200年ぐらいだろうか。

200年過ごすにはどうしたらよいだろう。

5年間寝ていれば、40回目の目覚めの時に200年後を迎えられる計算である。

三年寝太郎ではなく五年寝太郎になればよいのである。

そんなことは小学生でも知っている。

五年寝太郎が起きたとき、世界は変わっているだろうか。

存外そのままのような気がする。

世界がそのままであったから、三年寝太郎は眠りから目覚めた後に灌漑事業を始めたのである。

しかし、靴の踵の部分のゴムが異常に磨り減る。

買って1ヶ月も経たないうちに半分まで磨り減った。

あと1ヶ月経ったら修理に出さねばならぬ。

不憫である。

殊に左足の踵のゴムだけ異常に磨り減る。

私はこれを世界七不思議の一つだと思っている。

どうして左足だけ磨り減るのか。

地面が傾いているせいだという仮説を立ててみたが、すぐに否定された。

東京にある上り坂と下り坂の数はどちらが多いか。

答えは同数である。

上り坂で踵を返せば下り坂だからである。

だとするならば、往路の右に三度傾いている道路とは、即ち帰路の左に三度傾いている道路と等しい筈である。

等しい道路で片側だけ削れていくのは道理に適わない。

人間として軸がぶれているせいで、僕の体が常に左に1°程傾いているのだろうか。

それとも5ミリほど左足が長いのであろうか。

或いは平素持ち歩いている重さが5キログラムほどある鈍器と化したバッグを肩に掛けているせいであろうか。

何れにしても七不思議を解くことは容易ではない。

余談であるが、七不思議の2つめは、なぜ女性の後ろを歩くと良い香りがするのか、と言うことである。

風呂上がりでもないのに、良い香りがするのはおかしい。

女性には良い香りを出す微生物が皮膚に巣くっていて、良い香りを絶えず生産できる仕組みになっているとでも言うのだろうか。

男性には悪臭を放つ微生物しか巣くわないのは全くもって不公平である。

良い香りを出す微生物に置き換えて欲しいものである。

残りの5つの不思議はこれから見つけようと思う。

然るに、気違いであるまいとするから気違い扱いされるのである。

であるならば、気違いとなってしまえばもはや気違いではないのではないか。

そうにちがいない。

世界の端に腰掛けてスープをすすりながら、そんなことを考えていた。

しかし、気違いになるのは難しい。

あくまでネイティブ気違いにならねばならぬ。

気違い演技であったとすると、本質は気違いではないということであるから、気違い扱いされてしまうのである。

即ち気違い正気演技をしていることと等しい。

これでは問題解決にならぬ。

ベンゼン環の蛇のように難しい命題である。

4万円のブルゾンと引き替えに得たものは何だったのだろうか。

願わくは懇ろになりたいものである。

2007-02-22

貧乏人ほど嫌われたがる

なぜだろうか。なぜ君はそんな態度を取るんだい?

君は貧乏だ。そして今君の隣で君と話している男はとてつも無い大金持ちだ。

会話の流れ次第では、君が一生かけても稼げないような金を、ぽんとくれるかもしれない相手だぞ?

それなのになぜ君は、相手が君と一緒にいることが苦痛になるような話ばかりするのだ。

はっきり言って君のような貧乏人が、彼のような人物と話を出来る機会などめったにない。

これは千載一遇のチャンスだ。しかも彼は今とても機嫌が良く、さらに丁度今は暇をもてあましていて、話し相手を欲しがっている。

今が正念場だぞ?今10分間いい会話をすれば、それだけで君が今後100年間今の仕事を続けるよりも多くの金が得られるかもしれないんだぞ?

君の魅力を彼に伝えて、その後で君の現在の窮状を話したならば、彼はきっと気前良く大金をくれるだろうよ。

あるいは大金ではないかもしれないが、当座の資金であったり、あるいは彼の経験や人脈を活かした的確な助言を与えてくれたりするかもしれない。素晴らしい仕事を紹介してくれるかもよ?せめて彼と仲良くなって彼の友人の列に加えてもらえれば、それだけで今後の明るい可能性が大きく増えるじゃないか。

もし君が、そんなふうに自分を売り込むようなことが出来ないなら、せめて媚びを売ったらどうだ。もしかしたら彼は、見え透いたお世辞でも喜んでくれる性格かもしれないぞ。おだてて誉めそやして金を出させろよ。彼にとってのわずかばかりのチップでも、君にとっては大金じゃないか。

まーもし君がそんなに元気がないなら、当たり障りの無い会話に始終しても構いはしないが。

それが君ときたらどうだ!なぜそんな話を彼にするのだ!そんな話をされても彼は嫌なだけだということが分からないのか?

そんな話はそこらへんのどうでもいい連中や、君がいつも付き合っているクズどもと後でいくらでもすればいいじゃないか!

君が今、話をしている相手は彼だぞ?なぜそんなに無礼でなれなれしい態度で、どうでもいい話を一方的にしているんだ?なぜそうやって、わざわざ彼に嫌われようとするんだ?

そうか、僕にも今やっと、君が貧乏な理由が分かったよ。

君は本当に、自分が何をしているか、相手が何を感じているのか分かっていないんだな。

そして他人の気持ちが分からないから、君は周りから嫌われ、今の貧乏な地位に落ち着いたんだな。

君が逃したチャンスは今回だけじゃない。今まで何度も何度もこうやってチャンスを自分で潰してきたから、今の君があるんだな。

僕は君を救ってあげたいと思っていたけど、なんだかやめたくなってきたよ。だって君は、こうして僕の話を聞いている間ですら、そんな態度なんだもの。僕も君のような人間と関わりあって時間を無駄にするのはやめて、別のことをしにいくよ。それじゃあ、もう会うことも無いだろうけど、さようなら。



え?なんだって? しょうがないなあ。

じゃあまず第一に、君は相手の気持ちを理解しようとしなくちゃいけない。自分勝手に話してばかりいちゃあだめさ。

想像力を使うんだよ。相手は今どんなことを考え、どんな気持ちなのかなーってね。そうしていけば、君にも色々と分かってくるだろうよ。

それじゃ、最初の練習だよ。僕が今どんな気持ちか、想像してごらん?

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