春は、勤めて
ぎゅうぎゅう狭くなりゆく電車内
内示決定まで新卒飲み入り浸りたる
夏は、勤めて
初めてのボーナスは、なくなり、闇深し
転職する人多く飛び違いたる
秋は、勤めて
夕日のさす頃に、帰れるはずもなくなりたるに、
仮眠の寝床へ行くとて、終わらぬ案件3つ4つ、2つ3つなど、
飛び急ぐさへ、哀れなり、まいて、人財などのつらねたるが、
焼け石に水、虫の息など、はた言ふべきにあらず
冬は、勤めて
怒号の降りたるは、言ふべきにもあらず
火に油など急ぎ注いで、失注持ってわたるも、いとつきづきし
昼になりて、ゆるくメシいけば、重要案件の知らせも白き灰がちになりて、わろし
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