2023-07-03

社畜あけぼの

春は、勤めて

ぎゅうぎゅう狭くなりゆく電車

内示決定まで新卒飲み入り浸りたる


夏は、勤めて

初めてのボーナスは、なくなり、闇深し

転職する人多く飛び違いたる


秋は、勤めて

夕日のさす頃に、帰れるはずもなくなりたるに、

仮眠の寝床へ行くとて、終わらぬ案件3つ4つ、2つ3つなど、

飛び急ぐさへ、哀れなり、まいて、人財などのつらねたるが、

焼け石に水、虫の息など、はた言ふべきにあらず


冬は、勤めて

怒号の降りたるは、言ふべきにもあらず

火に油など急ぎ注いで、失注持ってわたるも、いとつきづきし

昼になりて、ゆるくメシいけば、重要案件の知らせも白き灰がちになりて、わろし

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