いわゆる青春時代を過ぎてみて思うのだが、青春の時期は限られている。
若い頃はそのことに気が付かなくて、ずっとこの時期が続くと思っていた。
恋愛も、いくらでも何度でも何歳になってもできると思っていた。
どんなに世の先輩達が「歳を取ると恋愛できなくなる」と言っていても、自分は違うと思っていた。
自分は五年後も十年後も簡単に人を好きになれると思っていた。
でも、違ったね。
若い頃簡単に恋愛できていたのは、そういう時期だったからだ。
青春時代だったからだ。
この時期の恋愛は特別だった。
例えば全く同じ人とでも、きっと何歳に出会って何歳のときに恋愛関係にあるかで全然違う経験になる。
恋愛の一つ一つを舐めちゃいけないんだ。
それを大切にしないと後でとんでもない事態に陥ることになる。
何度でもキラキラした恋愛ができると思って、簡単に青春時代のキラキラした恋愛を捨て、次に行こうと思ってもそうはいかない。
自分も相手も良くも悪くも大人になってしまっているから。
大切なものは失って初めてかけがえの無いものと気付くものなんだよね。