2009-09-27

http://anond.hatelabo.jp/20090927190749

手続きで簡単に変更できるって事は、圧力をかければ好き勝手に他人の名前を変えられるという事でもあるわけで。

「えー、『綾小路』君。」

「なんでしょうか部長。」

「その、結婚後の君の新しい名字なんだがね。」

「はい。夫と一緒に考えて、とても気に入ってます。」

「それなんだが、その、今度君にも参加してもらう新規プロジェクトの取引先の担当者も『綾小路』さんなんだ。」

「へえ、偶然ですね。何だか親近感沸いちゃうなあ。」

「そこで、その、しばらく名字無難なものに変えてもらいたいと思ってるんだ。」

「え?」

「いやね、同じ名字の者が複数名いると何かと不都合があると先方から要請があってね。我々も君があのプロジェクトに不可欠な人材だという事は再三言ったんだが…。」

「そんな、承知出来ません!」

「うん、それは私も重々承知している。君が拒否するのも無理は無い。なのでとりあえず、その、折衷案なんだが、プロジェクト立ち上げ時に君がいると色々と角が立つから、ある程度現場がなじんだ頃に途中参加という形で君に入って貰いたいと考えてるんだが、どうかな。」

「ちょっと待ってください!あのプロジェクトの発案は私のチームなんですよ?どうして私だけが外されなきゃならないんですか?」

「うん、うん、それは本当によく分かっているつもりだよ。しかしあれは我が社の社運を賭けた一大事業だ。最新の注意を払いながら進めたいという上の意向もある。こういう些細な事で最初から火種を作るわけにはいかんのだよ。分かってくれ。」

「………。」

これは俺がたったいま即興で作った小芝居だが、奇をてらった中小企業とか、結婚した人(社員に限らず)に「社名と同じ名字に変更したら祝い金xx万円」とかやりだしそうだよな。

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