「最近のことだけど、『最近の子供はまんきんたんを知らない』とか『まんきんたんを知らない新人が入ってきた』とか『大学生の6割がまんきんたんを意味を間違えて覚えている』などという話をブログで見かけるようになったと思う。まんきんたんを知らない人が増えていることについて、多くの人が、嘆きや嘲りの意味でエントリを書いているような印象を受けた。確かに僕らにとってまんきんたんは当たり前のものだったけど、今はそうではないのかもしれないとも思う。僕らだって、まんきんたんが何か、なんて本当の子供のころは知らなかった。ただ風邪をひいたときとか、転んですりむいたときなどは、まんきんたんを舐めておけば直るといわれて、僕は嫌がっていたけど、友達が皆やるので、僕も無理やりにまんきんたんを口に入れられたものだった。そのまんきんたまを、テレビの何々というC級アイドルが知らなかったとか、何々といかいうアナウンサーが発音を間違えただとか、嘆かわしいことかというと、そうでもない気もするのだ。むしろ、まんきんたんを知らなくてもいいんじゃないか? 今、必要なのはまんきんたまじゃないんじゃないか? と思ったりするのです。それでも、ねえ、やっぱり昔あったものが無くなっていくのは、寂しいと言うか…え? あ、そう? うん、いいの? あ、そう、うん。あ、そう、そこ、そこがいいです!」