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その人に付きまとうあらゆる属性をあらゆる場面で探る事ができるならば、探れる機会と属性の論理積を取ってその多かれ少なかれを人間味に当てはめる事ができる。
今よりもローテクな時代は自分のプライベートにしたい属性を、同じ属性を持つ人同士で分かち合うなどある程度の大きさまで展開しようとすると必ず他者へその属性を探られる機会を洩らしてしまうし、集った人に対してさえ自分の他の関係のない属性を洩らしてしまう恐れも出てくる。今は違う。インターネットという手法と法からの守りの壁を用いて、展開したい属性と他の属性とは完全に隔てる事ができる。どの様な人間に属性を知らせても良いかも、自分の判断と責任で可能な余地がある。
また他人も同じ状況であり、自然と「相手の知らない属性は沢山あるのが当たり前」という状態になる。自分の属性が他人によって見出されそれが話のネタになる時、そこに自己顕示欲が含まれていない場合とは属性を相手によって探られた時に限られる。つまり披露したい属性は自分で選択しなければいけないこの時代に人間味によってコミュニケーションがもたらされる時、ほとんどの場合一緒に自己顕示欲という悪い印象をも相手に与えている事になる。
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