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お前もこちらに気づいたみたいでさ。言葉なんか交わさないよ。無視だよ無視。そらそうだよ。俺なんて全然変わってないもんな。相も変わらずオタク面ぶらさげてさ。そら目もそらしたくなるよな。
同じシケメンシケメン言われてた同士だけどお前はすごいよ。服だって髪だってきまってたよ。全身から自信が感じられたよ。街に溶け込んでたよ。でも俺はショックだったよ。胸が締め付けられるようだったよ。何でだろうね。何でだろう。たぶん置いていかれたのがショックだったんだよ。お前にさ。こちら側にいると俺が勝手に思ってたお前にさ。
実は中学のとき俺お前に優越感感じてたんだよ。勉強は俺のほうが出来たしさ。でも実際全然そんなことなかったんだよな。俺は志望校に落ちた。お前は受かった。思えばそっから開いていったのかもな。俺とお前の差がさ。
俺顔のこと書こうと思ったんだよ。お前は元が良かったからなってさ。でもそれはやっぱり違うんだよ。お前は努力したんだろ？ なら俺は何も言えないよ。努力もせずにぐだぐだ顔のせいにしてる俺は何も言えないよ。
死ぬよ？ 俺死ぬよ？ 嘘だよ。死にたくないよ。ただ言ってみただけだよ。俺こんなのばっかだよ。いつも口だけなんだよ。なんなんだよ。なんなんだよ俺。
とりあえず髪でも切れよ。
床屋じゃなくて美容院がいいぞ。 そして、メガネ掛けてるならオサレメガネにするんだ。印象がイッキに変わる。
床屋じゃないぞ。美容院だ。 そこは勇気を振り絞るんだ。 服が無かったら制服着ていけ。 メガネは家に置いていけ。 裸眼で勝負しろ。 中途半端に髪を長めに残すと、結局なんかダサ...
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