生きるのには忍耐が必要よね。
何に対しての忍耐かはあえて言わない。
それを努力と呼ぶか、あるいは意志と、はたまた自由と。
わたしはどれだけ耐えればいいんだろう。
寄りかかってくる他人に、孤独の痛みに、孤独になりえない運命に。
人から離れれば離れるほど、人はわたしに寄ってくる。
わたしは独立してる。
ごめんね。あなたに依存なんてできない。
死ぬ事を禁止されたわたしの残り長い人生。
わたしは耐え抜けるんだろうか。生き抜けるんだろうか。
この絶叫を、自らの血で生を世界に刻みつけながら、
こんな生きかたを続けられるのかな。不安なの。
実は、わたしはいつだって寄りかかってる。
この不安に、不安をかき消すための何かに。
寄りかかることによって、孤独でいられる。依存しなくていられる。
だから寄りかかってる。
足を、前に出さないと倒れてしまいそうなの。
前に、前に行かないと怖いの。
知ろうとしてる。世界を、自分を。
わたしは知に寄りかかってる。
畏怖さえ覚える、偉大な、最も美しい知に。