2007-11-23

子供の頃

自分の子供の頃を思い出して

悲しくて悲しくて

子供を抱きながら泣いてしまった。

自分の親はどんな思いで

泣きじゃくる僕にフルーツガムを与えながら

病院に連れて行っていたのだろう。

麻痺した右の顔面に

針を打ち電気を流し

ただひたすらその時が終わるのを待つわが子を見ながら

何を考えていたんだろう。

暗い廊下

病院の匂い。

ガムだけが楽しみだったあの時。

悲しくて悲しくて

ただ悲しくて

申し訳なくて

そしてありがたくて

自分が親の立場だったら

不安な顔を見せずにいられただろうかと

子供を抱きながら泣く自分に問いかけてみるけど

絶対に無理だとしか思えない。

ああこの世には神も仏もいないのかと

きっと思うだろう。

でも親は、普通に育ててくれた。

その普通に接するということの難しさを

今、感じている。

この子にだけは大禍ないようにと

毎日神仏に祈りながら。

ありがとう、お母さん。

ありがとう、お父さん。

人の親になって少し判った気がします。

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