正直、最近のキミのことを俺は嫌っていた。
何かにつけすぐに当り散らす。自分の思い通りにいかないことがあるとすぐ不機嫌になる。遅くまで TV ばっか観てる。そんなキミが大嫌いだった。
でも、やっとわかった。キミが苦しみに耐えていたんだということを。キミがその痛みを紛らわすためにいろいろ試していたんだということを。
なんで、もっと早く俺に言ってくれなかったんだ。俺たちは、そんなよそよそしい仲じゃなかったはずじゃないか。
キミが一人でその苦しみを背負い続けるのを見るのは、俺は堪えられない。俺はキミとともに闘う。キミの病の苦しみを、俺もともに背負う。
キミが昔俺に見せてくれたような笑顔を取り戻すためなら、俺は何も惜しくはない。