2週間に一度くらいのペースで来店されるおばあちゃんがいる。
いつもタクシーで乗り付け、腰は曲がり、痩せて、杖をついている。震える手でメモを渡してくる。
「これ、売ってください」。メモに書かれているのはたいてい「アダルト雑誌DVD付」「ゲーム雑誌DVD付」。商品名が指定されていることもある。
その日書かれていたのはグラビアアイドルの写真集とバス釣り雑誌。商品を持ってカウンターに戻ると、おばあちゃんは座り込んでしまっていた。
一番暑い時間帯。慌てて助け起こそうとするとおばあちゃんは杖に体重をかけてよろよろと起き上がった。
清算して商品を渡すと、おばあちゃんは消え入りそうな声で「いつもごめんなさいねぇ」と言い、手提げ袋を引きずるようにしながら強烈な日差しの中へ歩いていった。
パートさんに聞いた話。
「○○(うちの店から徒歩圏内というにはかなり厳しい)に住んでる人でね、いつも息子さんに言われて買いにみえるの。
メモに書いてあった雑誌がなくてどうしましょうかって聞いたら、息子に言われてるから何でもいいから売ってくださいって…。
タクシーの運転手さんも、おばあちゃんが気の毒でしょうがない、って」
おばあちゃんの家庭の事情はわからないし息子さんの事情もわからない。どうすることもできない。本当に辛い。
http://anond.hatelabo.jp/20070513042634 毎回同じ雑誌を買っていかれるなら取りおきしておけばよいと思うよ。それで少なくとも殴られたり怒鳴られたりする可能性が減る。
なるほど、定期でお受けするという方法がありますね。アドバイスありがとうございます。 このおばあちゃんのことは店長以下スタッフ全員が知っているので、 今度おばあちゃんが持っ...