2024-01-05

飛行機の緊急脱出時にペットを含めるべきかどうか問題議論ポイント

ペット緊急脱出議論を見ていてポイントや乗り越えるべき箇所をまとめようと思ったメモ

まとめた理由としてはディベート的な興味で増田自身はどちらでも良いと思っている。

脱出シューターペット対応してないこと

現在使われている脱出シューターペットケージ対応していない。脱出シューターは硬いもので破損する場合があり破損すると人命に関わる。

この問題航空会社にはどうしようもできず、航空機会社の方で対応するべき問題

飛行機には搭載重量の制限があり、航空機会社はこれをクリアして設備を作ることにいつも四苦八苦している。

また、このような保安機器信頼性重要になるためシンプルものだったとしても開発費が高く短期間で開発できるものではないだろう。

緊急脱出時間シビアで命に関わる問題であること

航空会社では90秒で乗客が緊急脱出できるように訓練をしている。その際にペット脱出させようとすると余計なトラブルが発生し、脱出時間が遅れる可能性があり人命に関わる。

もしも、航空会社ペットを緊急脱出に加えようとしても、飛行機に載る乗客全員と自身の命を危険晒す可能性について同意できるのかという問題もある。

こちらについてはペット権利プライベートジェット周りについて参照。

ペット権利法律上問題

緊急脱出を難しくする存在としてペット以外にも乳幼児高齢者などがあり、こちらは脱出対象になっている。

実際の航空会社運用としてペットがモノ扱いになっている理由としては、法律上乳幼児高齢者などには人権がありペットにはそのような権利存在しない事が挙げられる。

法律が変わってペット権利が向上すれば乗客全員にペット脱出の諸問題について同意を取りやすくなると思われる。

政治家などに働きかけるべき問題

営利企業としての航空会社ペット関係

今回の飛行機事故では人間乗客300人超に対してペットは2匹程度だった。

航空会社ペット緊急脱出対応するにしても収益の事を考えなければならない。

まずひとつ目として、その収益ラインを超えられるほどペット旅行需要があるのか?見合うだけのお金を払ってくれるか?という問題がある。

そして、収益問題は1旅行だけの話ではなく乗員の育成コストマニュアルシステムの維持コストペット関連設備コストなどがあり年中それなりの収益を得られなければ維持が難しくなるだろう。

また、収益問題にはリスクなども関わってくる。ペット脱出に加えた事で乗客が何人が死亡してしまった場合訴訟賠償金や、企業イメージ低下なども考慮して計算しなければならない。

収益が見合わなければ航空会社ペットの搭乗を拒否することができる。

プライベートジェット

乗客全員にペット脱出に加えさせるかどうか同意させるのが難しいようであればプライベートジェットサービス使用する方法がある。

プライベートジェットではペット同伴で乗ることができ、脱出シューターなども存在しない機種が多いのでペット同伴で脱出することができると思われる。

ただ、プライベートジェットサービスは通常の航空機に比べると高い。

動物飛行機に乗せる倫理的問題

そもそもペット飛行機に載せることが飼い主の倫理として大丈夫なのかという話もある。

座席でのペット同伴問題追記

今回の事故ではペット温度調整された貨物室に入れられていた。

そのため、ペットを緊急脱出させようとしたら貨物室までアクセスする必要がある。

緊急脱出時間シビアさを考えると貨物室にアクセスすることは現実的ではないため、ペットを緊急脱出させるためにはペット座席に同伴させることが望ましい。

日本ではスターフライヤーという航空会社ペットをゲージに入れた上での同伴を認めている。鳴き声などが問題ならないこと、十分に飼いならされていること、重量サイズなどの制限がある。

ただ、同伴であっても現在ルールでは緊急脱出時にはペット脱出させる事ができない。

まとめ

技術法律収益などのポイントクリアすることが重要そうに見える。

  • 格安航空会社「うちは人間は粗末に扱うのですがペットはそもそも乗せないので100%命を守れております!」 増田民「すばらしい」

    • たしか、桜田元IT大臣も自分ではパソコン自体使わないようにして情報漏洩を完璧に防いでたんだっけ 完全遮断系の安全策、もっと価値が見直されてよいようにおもう

      • 自分が1番リテラシーなくてセキュリティホールになりうると言う自己認識は素晴らしいね

  • ペットをゾーブみたいなゴム製のボールに入れて脱出用シューターから転がすのはどうかと今思った。

    • いまのシューター以外の方法が何種類か用意されていていいとは思うね 最後用の縄梯子があるとか電動でもいいがだめでも足をひっかけてゆっくり降りる棒か紐みたいなものとか 火災の...

  • どこでもドアあればこんなこと考えないで済む

  • 今のルールは仕方がないものと支持してるけど 彼らの気持ちは分かるのよね 犬猫となると幼児並の知能を持った生命体だし 家族だし 自分の養い子を殺されるのと同じだよね 今すぐは無...

    • 気持ちはわかるが他人からすればただの肉食獣なので。機内で泣き喚いたらどうすんだ

  • ホームレスより自分の愛猫が大事といったインフルエンサーがいたじゃん。 ぶっちゃけ、本音ベースなら、赤の他人の命より自分のペットのが大事じゃん。 飛行機でペットも一緒に脱出...

    • そうだよ。同じように、他人からしたらお前のペットなんかどうでもいいわけよ。

    • 避難所に同伴させるのはその方がコストがかからないから。 死体は感染症の発生源になるし、被災地で野生化すると治安が悪くなるし

  • アレルギーの問題を無視するんじゃねえよカスが!

  • anond:20240105152133 おそらくほとんどの人がこういう風に考えているのだろうが筋が悪い。 結局これって「もの」か「家族」かという問題で、ペットに人権を認めるか問題として考えた方が...

    • ペットに人権なんか与えたらそれ以外の場面でどうすんだよ 首輪つけて外を徘徊させてそのへんに排泄させて そんな人権ねえだろ

      • 障害者や要介護者は人間でもそんな感じの暮らししてるじゃん

      • ペットの人権を認めたら ペットの売買は論外になり、文化そのものが消滅する 平和になる

        • 日本は、ペットショップ許容しておいて、ペットを荷物と同じにするなとか言っている知恵遅れの多いこと多いこと 日本人のマインドじゃ絶対先進国にはなれない

    • 障害者については航空会社は拒否できないんじゃないか?人権的に差別になるし。 だいぶ昔、病人だったかが無理やり飛行機乗ろうとして航空会社は嫌がって乗らないように説得しよう...

    • 人権というのは社会契約の問題で、法律の問題だからなあ。 ペットに人権がある!って個人が主張しても人権があることにはならんよなあ

      • 確かに何らかの法整備が先に必要かも知れんね。

        • その法整備が難しいんだよな。 議会や政治家の調整とかもそうだが、そもそもペットの人権をどう位置づけるか社会哲学的な部分とかね。 メリケンがサービスアニマルとかコンフォート...

          • 人権類似の権利を有用性から基礎付けることはできない。 有用性が人権の根拠だと言い出したら無能な人間には人権は認められないし、犬猫よりも先にノートパソコンの人権を認めるべ...

      • ペットに人権を認めた場合、ペットとしての飼育自体が認められないだろう。奴隷を認めるようなものだからな ペット自身はその旅行に同意してるのか?ケージは?首輪は?お前に飼わ...

    • 外国のエアラインでもケージに入れて同乗は当たり前になってないし、あっても特殊な条件をクリアした特別なサービスでしかない。 外国のエアラインではケージに入れて同乗できるの...

    • ペットに人権認めたら、交配させて出産させて販売するなんて許されるわけ無いんだよ。 特に日本のペット産業は残虐と言って良いレベルで動物を苦痛に晒し殺して成り立ってるし。

    • アホすぎるやろ。小学校からやり直せ。 ペットを乗客と一緒に飛行機に搭乗させる権利を認めるかどうかを、ペットに人権を認めるかと解釈してしまう国語力やばすぎるだろ。 挙句の果...

    • 人間については交通バリアフリー法があるから基本的に移動弱者の搭乗を拒否できないけど、設備との関係で一便に搭乗できる移動弱者の数は制限しているみたいだ。 ググって1ページ目...

  • ざっくばらんとした話として、そもそも個人レベルで知らない赤の他人よりペットを優先するのはその個人の自由だろうけど、 ルールとかの社会的合意が必要なレベルの話でペットを人...

  • ・飛行機のペット問題 https://anond.hatelabo.jp/20240105152133 亡くなった海上保安庁の職員の方とか羽田空港の慢性的混雑とかではなくて、いきなりペットの話になるのが不思議。あんまり面倒...

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