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いうまでもなくインターネットには悪意が満ちている。その中で安心して生活していくために、我々は様々なローカルルールを盾に暮らしている。bioに同ジャンル者であると書いて欲しいし、トラブルを避けたいので年齢を表記して欲しいと公言していく。これは裏を返せば、好奇心だけでこちらをめちゃくちゃにしてくる輩や、「お前はゾーニングが足りていない」と指摘してくる人々が確かにいることを示している。発信する側はことつねに不安なのである。
そんなわけで我々は様々な手段でR-18絵を公開しようとする。いらんことが起きてほしくないためである。その一環としてぽいぴくやプライベッターなどに一度画像をあげてフォロワーにしか見れないよう制限をかける人も多い。
やめたほうがよくない？
いつも思っていた。絶対に悪手だろうと。鍵垢＋ぽいぴくやべったーというのはわかる。フォロワーの二段階認証だ。
でも公開垢＋フォロワー限定エロは確実に描いている側が「モヤモヤ」することが発生する。そしてモヤモヤしてる絵師がモヤモヤする〜っていう。そりゃそうだろうが！と思う。
端的な話それにモヤモヤしないというなら、そうすればいいと思う。でもするなら絶対に別の手段を取った方がいいでしょ。
例えばエロ絵を上げた途端にフォロワーが増えて、すぐ減る。
普通に気になるなと思ってみたけど合わなくて外すと言うのは普通にあるので、（フォロワーが増減して一喜一憂するのにフォロワー限定で作品をあげるのは）自傷行為に近いと言わざるを得ない。
あるいは成人なのかジャンル者なのかわからない人に一気にフォローされて困るとか。
同好の者ではない人に見られると困ったり、あるいは未成年なのを隠さずエロを見にくる人間と関わりたくない、結果的に「フォロワー限定」という「一見目の届く範囲に自分の作品をとどめておきたい」という心理は理解できなくもない。
が、結局「フォロワー限定」だけだと「弱い」のだ。
「フォロワー限定であげてるのはフォロワーを増やすためじゃなくて普段フォローしてくださってる方に見てもらいたいから」といっている絵師が自分のフォローしているフォロワー限定のエロ絵をRTして最高！いうてたのは笑ってしまったわ。自己ルールを他人に適応しない聡明マンなのかもしれんけど。
この手の話をすると同人に限らない、R-18のゾーニングの話になるのでややこしいのだが。結局作家の求めるような心理的安心は「フォロワー限定」では買えない。
むしろ普段自分を非公開リストで見ている人間がいることに気付かされたりして、疑心暗鬼のタネを持つ者としては逆に危険まである。
いうまでもなくインターネットには悪意が満ちている。通知が来てない引用RTには鍵垢からの罵声が書かれてるかもしれない。鬼バズしてるツイートや作品はどこかで晒しあげられてるかもしれないし、フォロワーの半数は落ち目的で観測している鍵垢かもしれない。
だがそんなものどうやって判別するというのだろうか。悪意あるものだって擬態することぐらい覚えているし、大義名分もある。もちろん暴れ散らすことによって善良な鍵垢の人に引用RTを躊躇わせることもできるかもしれないが、あれって他の人のリプにURL載せるだけでカウントされるんだぞ。「○○さんこれ好きそうだと思ったので貼っときますね」ってリプも「引用RT」だし、仮にそれで本人に通知が行くことが思えば表垢でやるか？って話で。
大体やけどそうやってフォローをさせようとする＝Twitterを読ませようとする（pixivだけ見てればいいなどの逃げ道を用意してあげない）からイヤイヤフォローすることになってこの人絵はいいけど発言が気にいなるなで毒を呼び寄せることも絶対にあると思うんですよね…………。
作品公開において強固な心理的な安心を買いたい場合は、Twitterに連携させないのが一番だと思う。最近の人にとってはpixiv投稿はハードルが高いようだが、R-18作品はログインしないとそもそも見せてもくれない。タグをつけずにロックしておけばよほどの神絵師じゃない限り拡散性も少ない。投稿するだけして、消してあとでまとめればいいと思うし、それでも見たい人は個人をフォローしたりなんだりするだろう。サムネイルのないR-18絵へのアクセスは通常そんなに見込めたものではない。神絵師だった場合は諦めるか鍵垢を用意して欲しい。世間は神絵師を放っておかないため。
とにかくもうフォロワー限定で買えない安心に対してぐだぐだいう人を見るのももう飽きた。なんとかうまくやってくれ。
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