若くして金を稼いだ。
もう一生働かなくても良い。
でも満たされないことに気づいた。
何に満たされないのか分析してみた。
★ やりたくないことをやって失うもの
最初のキャリアはサラリーマンでプログラマー。
当時の俺は社会に出ることをびびってたから、
自分がちゃんと仕事できるのかが不安だった。
プログラミングは子供の頃からやっていた。
俺ができることでそれ以上に市場評価が高いものは無いと思ったから、
プログラマーになった。
今思うと不安につけ込んで買い叩かれた。
新卒は多くの人がそうかもしれない。
プログラミングにアイデンティティーはなかった。
得意なものと好きなものは違う。
アイデンティティーが無いと何が起きるかというと、
そこで出会った人間に興味を持たない。
金を稼ぐための一時的な居場所だと思っているから。
サラリーマン時代に出会った人間で今も交流が続いている人は少ない。
また、当時の時間を自己紹介に使えない。
○○(有名企業)でサラリーマンやってましたって、
最低限まともな人ということは示せるけど。
それ以上の何でも無い。
サラリーマンの間では空白期間が重要らしいが。
人生で見たらむしろ逆だ。
サラリーマンをやっている時間が空白期間だ。
2つ以上のことをバランスよくできる器用な人は違うのかもしれない。
俺は一つのことしかできなかった。
100%仕事をしていた。
自分の中に蓄積されるものでいえば、
プログラミングで学んだことはなかったけど、
組織の中で人間がどう動くかは学べたから、
そこまで無駄ではなかった。
定年でこれに気づいた人は辛いと思う。
定年後鬱とか居場所が無いとかよく言われるけど。
家庭内とか限定的な話ではなく、もっと一般的な話だと思う。
★ お金で認知が歪む
前述の新卒時に社会に出る不安で買い叩かれた件。
入ったあともサラリーマンを続けてしまった。
サラリーマンを辞めたあとはビジネスとかやってた。
お金を得た今考えると、ビジネスとか別にやりたくないし、
サラリーマンも別にやりたくなかった。
でも当時は面白くてやりたかった。
本当の欲求は「お金を稼ぎたい」だったのに、
それが別の欲求「ビジネスやりたい」「出世したい」にすり替わっていた。
お金は無意識に認知を歪める。
定年後にお金の心配がなくなった人は、
そこで初めて本当にやりたいことに気づいて、
苦しむかもしれない。
若い俺でも苦しんでいる。
20代、やりたいことをやればよかった。
認知が歪んでいて気付かなかったから仕方ないけど。
教訓は、常にお金で認知が歪んでいないか考えることだと思う。
★ 人間関係を大事にしない性格
単純に俺の性格の問題かもしれない。
そもそも人間関係を大事にしない。
興味がコロコロ変わるからかもしれない。
これは子供の頃からの疑問。
でも今後変わるかもしれない。
お金で認知が歪まなくなったから。
★ トレードオフかもしれない
この性格だからお金を稼げた説もある。
性格、能力、所属の変化スピードが速いから、
若くして資本主義ゲームの勝ちルートを発見できたのかもしれない。
でもそれとこれとは別かもしれない。
変化が速いが人間関係が豊かな人は居る。
★ 今回も同じパターンかもしれない
お金で認知が歪むのと同じで、
人間関係で認知が歪んでいるのかもしれない。
お金と同じでメインで求めるものではないのかもしれない。
一度入るようになれば勝手に入ってくるものかもしれない。
学びまとめ
・やりたくないことをやっていると、つまらないとか得るものが無いだけではなく、外部の資産も失う(人間関係やレピュテーション資産など)
(やりたくないことをやっている = 人生の空白期間)
・お金で認知が歪む
かと言ってやりたいことの大半が今では違法になる日本社会じゃ金稼ぐ以外にやるべきことがないのも事実 みんな同じ悩みを抱えてるから心配するな