■弱者男性とまずいラーメンを出すラーメン屋

自分の理解を助けるためのたとえ話。

自分のスタンス：弱者男性は存在するけど不均一すぎて議論の対象にならないよ派。

自分の理解のためのたとえ話なので「ラーメン屋は男性と違って○○だ」のような、たとえ話であることに付随する言及には興味がない。

まずいラーメンを出すラーメン屋は存在する。

（弱者男性は存在する）

まずいラーメンを出すラーメン屋は売上が低い。

（みんなが語ってる弱者男性は低収入との相関が強いと思う。ただし必要条件でも十分条件でもない。）

まずいラーメンを出すラーメン屋は人気がなく、客が来ない。

（みんなが語ってる弱者男性は非モテとの相関が強いと思う。ただし必要条件でも十分条件でもない。低収入と非モテは相関があると思うが独立したパラメーターにもなりうるだろう。他に外見および知能を含む身体的特徴に影響されると思う。）

まずいラーメンを出すラーメン屋は上記などの理由で潰れそうになっているのが今の問題だ。ただし原因は上記だけでなく、景気とか立地とか他にも多様な原因があると思われる。また、まずいラーメンを出すにも関わらず潰れそうになっていない店もある。まずいラーメンを出すラーメン屋の中には「なんでウチがこんな目にあわないといけないんだ、社会が悪い、客をよこせ、カレーはみんな大好きでカレー屋ってだけで客が入ってずるい」と言っている者がいるという。

（あてがえ論。実際にあてがえ論を言っている弱者男性は多数派ではないと思うが。）

これに対し、世間では「まずいラーメンを出すのが悪いんだろ」とか「まずいラーメンを出すラーメン屋でも救済してあげないと」のような議論が起きている。

「まずいラーメンを出すのが悪いんだろ」派の意見

・今までさんざんカレー屋をバカにしてきたのに今更虫の良いことを言うな

・うまいラーメンを出す努力が足りないんだ

「まずいラーメンを出すラーメン屋でも救済してあげないと」派の意見

・まずいラーメンしか出せないラーメン屋が潰れてしまうのは社会構造的な問題で、他のラーメン屋やカレー屋も力を合わせて救ってあげよう

その他

・まずいラーメンを出すラーメン屋も、本当は隙あらばうまいラーメンを出すラーメン屋みたいになりたいんだと思う。

最大の問題は、救済するにしても、「まずいラーメン」を出すラーメン屋をどう定義するか。うまい・まずいには均一な尺度が存在しないため、すべてのラーメンを１杯ずつ食べて判定するほかないのではないか？

例えてみたけどなんの理解も進まなかった...

追記

私は弱者男性論を自己責任論的に捉えていません。出てきたラーメンがまずくてもそれを店主の努力不足のせいだと感じたことはありません。まずいラーメンしか出せないのは主に人的・資本的リソースによるところがクリティカルだと感じます。あとまずいかうまいかは私がまずいと感じるだけであって、もしかしたらファンがいるかもしれないし、客観的にまずいラーメンを定義するのは難しいというのが主たる考えです。弱者男性を構成する要素は観測の範囲では貧乏・非モテ・障害が主で、それらは互いに相関が強いかもしれないものの独立したパラメーターであり一括して弱者男性として論じることができるのか。おそらくそれらの複合が弱者男性の定義に一番近いのでは、と感じていますがそれだけではないとも思います。弱者男性を論じるためには「男性として強いか弱いか」をみんなが同一の尺度で捉えていなくてはなりません。その尺度とは何なのか、それを理解したいというのがこの記述の主な目的です。

追記2

みんなの意見を聞いていると「差別的な扱いを受けている」も弱者男性の要素のようです。これに関しては独立したパラメータかどうかはわからない。男性差別は存在しますが、それは男性全般に対するものなので、差別的な扱いを受けることで弱者男性になるという因果はないように思います。ラーメン屋で言うなら「何人かが食べログで低評価を付けてネットでさらしたために、食べてもいない人から低評価が付けられている」みたいな感じでしょうか？

まずいラーメン屋に例えることが差別的であるという主張は当たらないと思います。人を「弱い男たち」にカテゴライズした時点で差別的であり、まずいラーメン屋に例えることは人を弱者男性とカテゴライズする行為から大きく逸脱しないと考えます。とは言え弱者にカテゴライズする背景には「守ってあげるべき者」という善意（独善的な場合もあるにせよ）があるのだとは思います。

Permalink | 記事への反応(15) | 19:27

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