ロイターの『WHO「東京五輪開催望む」、日本の緊急事態宣言延長でも』(https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-olympics-who-idJPKBN2CO1ZO)はWHOのメディアブリーフィングhttps://www.youtube.com/watch?v=J7ei_B-Z8rMの16:13~23:30分までの質疑応答から抜粋して記事にしたものです。
記者がオリンピックについて質問して2人の学者がそれぞれ回答したもの。ついでに質問者はロイターの記者です。
文字起こしの時間じゃあ!
お詫び
動画内の文字起こしとYoutubeの自動生成字幕、あとは私の拙いリスニングで訳してるから間違いもあるかもだけど許してね♥
あと口語だからか訳が変になっちゃったとこもあるんで、英語得意な人がいたら指摘して欲しい。
あとロイターの記事内で言及されてる部分は太字にしてます。
ロイターの記者:オリンピックまで2か月となりましたが、これを安全に開催する方法は存在するのでしょうか?
あなたの質問は非常に特定的ですが、私の回答は非常に曖昧なものになります。
世界中で無数の事例が今まさに起こっています。我々は最も高いレベルの(COVID-19感染症の)症例数へ達しつつあります。死亡者の数は、このパンデミックの世にあってすら本当にショッキングです。もし私たちがこの手に感染を防止できるツールを持っていたのなら、個々の感染を防ぎ、流行を防ぎ、そして人々の死を防ぐことができるでしょう。
我々が知る最も重要な、感染拡大を制限する方法の一つは、(人々が)物理的な距離をとることと(他人との)接触回数を減らすことにあります。とは言え、我々があらゆる状況においてできるアドバイスは、リスクベースのアプローチをとれと言うことだけです。何故なら、国や地域によって状況が全く違うからです。流行の程度が全然違うのです。故に個々のレベルにおいて、我々はあらゆる人に対して自分自身の置かれているリスクを知ることを、活動やリスク低減政策を通じて、お願いしています。物理的に距離をとりましょう。マスクをしましょう。混雑は避けましょう。換気をしましょう。もし屋内なら窓を開けるだけでもいいです。咳エチケットを実践しましょう。ワクチンの順番が回ってきたら打ちましょう。大規模な集会からは逃げましょう。
我々はこれらのリスクベースのアプローチを用いた上でイベント開催の可否の意思決定ができる国をサポートしています。
これはオリンピックについてもそうですが、あなたが自宅でバーベキューをする時だって適用されます。忘れないでください。大規模な集まり――オリンピックや、宗教的なお祭り、政治的な集会など――は注目を集めます。しかし、あなたが自宅で催す程度の小規模な集まりだってリスクはあるのです。それはあなたがどこに住んでいるかに依存します。それはどれだけウィルスが流行っているかに依存します。それはそこに適切な政策――早期発見、早期治療、接触者の追跡を可能とする計画――が導入されているかに依存します。個々の国へのワクチンの割り当てやロールアウトもまた重要です。
故に私の回答はあいまいです。それは世界中で今まさに存在している全ての個々のイベント、全ての個々の集会についてのものだからです。
我々が世界中の全ての人々に求めることは、自らの安全を維持するための対策をとること、ウィルスやその変異体への暴露を最小化すること、そしてウィルスをまん延させることへの拒絶の意を確かなものにすることです。
オリンピックに関する問題は多次元的なものです。まず、オリンピックや選手村の環境におけるアスリートやチームの安全に関する問題。次に無観客にするか否かに関する問題。開催地周辺での社会的な"混雑"(mixing)もまた問題です。そして国外から観客や参加者が来ることを許可するかという問題もあります。これらの問題は全て個別に考慮しなければなりません。それはオリンピックを開催するか否かではなく、如何にしてこれらのフレームワーク中の個々のリスクを管理すればよいのかという問題です。
チームや来たる代表団のためのプレイブックについて、チームの検査、隔離、および到着に関する準備について、そして選手村、そしてトレーニング施設および開催地における導入政策については、既に膨大な量の作業が続けられています。
次は施設そのものに対する参加の問題です。私は日本当局とIOCが未だ(オリンピックの)開催地における動員数(level of attendance)に関して最終的な結論を出していないと信じています。それは日本の感染状況が多様だからです。日本の(COVID-19)陽性率は7%前後です(※1)。つまり日本は――他の国々と同様に――過去数週間、数か月にわたる(陽性率の)増加を経験してきたということです。それは横ばいになりました。その増加は止まりました。(※2)それが我々の希望です。これは我々の全ての国々に対する希望――それ(陽性率)が減少トレンドに転ずるという希望です。我々はそれを日本当局――オリンピックの動員数がどの程度になるか判断するにあたり高い能力を持つ――へと委ねます。
確か日本当局は既にオリンピックへの海外からの観客の受け入れ拒否を決定していたと思うので、(海外観客の可否)はもう解決済みと言っていいでしょう。
そしてオリンピック開催地周りでどの程度の社会的"混雑"が許容されるかが問題として残ります。もう一度言いますが、私は日本当局によって(上記に対応する)政策が導入され、"混雑"の程度に関する決定もいずれ為されるものと信じています。
私は何度か"混雑/mixing"という言葉を使用しています。念のため言っておきますが、このウィルスは人々が高密度でmixしている場所に長時間いることで感染します。
アスリート周りの保護の狙いは、このようなタイプの接触を防ぎ、アスリートにとって安全な環境を構築し、その環境を維持することで全ての参加者について安全を提供し、そして開催地そのものの安全も確保することです。
これらに関する政策決定のいくつかは、その当時の疫学的な状況に依存しますので、イベントの直前まですることはできないでしょう。組織が確固とした決定を下せていないことは決して失敗などではありません。何故ならその決定には疫学的なパラメータが必須であり、それはその時点でしか得られません。
そしてオリンピックが開催できることは我々の希望です。
他の様々なイベント、スポーツイベントやリーグが過去6か月の間安全に開催されてきたことを我々は知っています。オリンピックは複雑なイベントです。非常に多くの異なる代表団がいます。それはリスク管理のロジスティクスのテストです。
我々は開催地、東京は誰がどうやってリスク管理をするのかについて最善の判断をするだろうと信頼しています。
我々はあらゆる決定について彼らに委ねます。なぜなら我々は彼らがこの度の公衆衛生の保護のために、非常に、非常に体系的でリスク管理されたアプローチを導入すると信じているからです。7月には彼らは必要な決定を、疫学的状況に基づいて下すことでしょう。
※1訳者注:4月下旬は7%前後で推移(微増)していましたが5月に入って爆上がり中です。本日(2020年5月8日)は8.6%。
※2訳者注:※1とそれに続く文意がちょっとわからない。元は"Positivity rates in Japan are around 7%. So Japan has experienced an increase over the last number of, like everybody else, over a period of weeks and months. That has leveled off."。
「陽性率7%」と「数カ月にわたる(陽性率)増加を経験」が"So"で繋がるのがよくわからんのよな。後ろの「横ばい」とも繋がり難かろうし。
陽性率のトレンドを見ると3月くらいに底(2%くらい)で4月中旬まで右肩上がり、4月下旬に7%前後で横ばいだから「ずっと増えてきたけど最近横ばいになった。希望だわ!」みたいな意味なんかなあ。
ロイター
WHO「東京五輪開催望む」
今夏の東京五輪の開催を望んでいると表明した。
「五輪開催がわれわれの希望だ」
元
It is our hope that the Olympics can occur.
「望む」のか「希望」かでちょっとニュアンスが違う気もするが、まあいいか。
ロイター
新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を巡るリスクが高まっているため、大会形式に関する判断の多くは直前になるとした。
元
Some of these decisions can not be made until close to the event, because it will depend on the epidemiologic situation at that time. It is not a failing at all on behalf of the organisers that they have not made certain decisions because those decisions can only be made on the basis of the epidemiologic parameters which pertain at that time.
"Some"は「多く」じゃない気がするし、リスクの高まりよりかはデータ不足が原因な気がする。
ロイター
日本国内の新型コロナ感染症の陽性率は横ばいになっていると指摘。
元
Positivity rates in Japan are around 7%. So Japan has experienced an increase over the last number of, like everybody else, over a period of weeks and months. That has leveled off. It is not continuing to increase.
まあ言ってるね。事実誤認だろうね。手元に資料などは無い記憶だよりなのでまあ仕方あるまい。褒められたもんじゃないけど。
ロイター
「非常に体系的でリスク管理されたアプローチ」を適用しており、
元
We believe they applying a very, very systematic risk management approach to protect public health at this moment.
適用してると「信じてる」とのこと。詐欺には気を付けよう。
ロイター
東京にはウイルスを拡散させるような社会的交流を避けながら、どのように大会を開催するかを決定する「高い能力」があるとした。
元
We will leave it to the authorities of Japan, who are highly competent to decide what level of attendance could occur in the Olympics.
そうは訳せんのでは?"level of attendance"に他の意味があるのかな。「動員数」とか「参加率」だとしっくりこないし。
この増田のタイトルは訳して私が感じた邪推。開催までのハードルや留保事由めっちゃ並びたてて「でもできると信じてますよ」って言われてもなあ。あとロイターの記事、回答に対して抜粋が貧弱すぎる・・・
誰からカネ貰ってて誰に向けて書いてる(報道してる)のか、営利企業のジャーナリズムはソコしか信じてはいけない、ってことだな
"believe"は信じる信じないというよりも、それが妥当である、みたいなニュアンスで使われることがあるよ。 ちょっと探したけどこんな感じ https://eikaiwa.weblio.jp/column/phrases/handy_english_ph...
カブトムシに乗りながらとてつもない弾幕撃ってきそう