2021-05-07

3匹のクマ🐻

森の中に3匹のクマが住んでいた。

1匹は小さく、もう1匹は中くらい、あとの1匹は大きなクマだった。

3匹はそれぞれ、自分のと同じ大きさのお椀と椅子、ベッドを持っていた。

ある朝、3匹は朝食のお粥をお椀によそい、お粥がさめるまで散歩にでかけた。

ところがその留守に、1人の中年男性がクマの家にやってくる。

誰もいないので入ってみると、テーブルの上にお粥のお椀が置いてあった。

大きなお椀のお粥は「熱すぎる」。

中くらいお椀のお粥は「冷たすぎる」。

小さなお椀のお粥は「ちょうどいい」ので、全部飲んでしまう。

中年男性は疲れていたので椅子に座ろうとした。

大きな椅子は「固すぎる」。

中くらいの椅子は「クッションが柔らかすぎる」。

小さな椅子は「ちょうどいい」ので座ったが、椅子は壊れてしまった。

眠たくなったので寝室に行ってみると3つのベッドがあった。

大きなベッドは「頭が大きすぎる」。

中くらいのは「足が高すぎる」。

小さいのは「ちょうどいい」ので、そこで寝てしまう。

その後、3匹のクマが戻って来て、

小さなお椀のお粥は食べられ、

椅子には座った痕があり、

小さな椅子は壊されていて、

ベッドには寝た痕があり、

小さなベッドには中年男性が寝ているのを発見する。

中年男性は、この家にあったTシャツを勝手に着ていて、

中くらいのクマが話しかけると、中年男性は「玄関から入ってきた」などと答え、

逃げようとして暴れたため、大きなクマが110番通報

中くらいのクマと小さいクマが一緒に、男を取り押さえたという。

警察官が駆けつけると、取り押さえられた中年男性は、意識を失っていて約1時間後、搬送先の病院で死亡した。

中年男性は所持品などから、大阪府内に住む30代とみられ、警察は身元の確認を進めるとともに、詳しい状況を調べている。

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