森の中に3匹のクマが住んでいた。
1匹は小さく、もう1匹は中くらい、あとの1匹は大きなクマだった。
3匹はそれぞれ、自分のと同じ大きさのお椀と椅子、ベッドを持っていた。
ある朝、3匹は朝食のお粥をお椀によそい、お粥がさめるまで散歩にでかけた。
ところがその留守に、1人の中年男性がクマの家にやってくる。
誰もいないので入ってみると、テーブルの上にお粥のお椀が置いてあった。
大きなお椀のお粥は「熱すぎる」。
中くらいお椀のお粥は「冷たすぎる」。
小さなお椀のお粥は「ちょうどいい」ので、全部飲んでしまう。
中年男性は疲れていたので椅子に座ろうとした。
大きな椅子は「固すぎる」。
中くらいの椅子は「クッションが柔らかすぎる」。
小さな椅子は「ちょうどいい」ので座ったが、椅子は壊れてしまった。
眠たくなったので寝室に行ってみると3つのベッドがあった。
大きなベッドは「頭が大きすぎる」。
中くらいのは「足が高すぎる」。
小さいのは「ちょうどいい」ので、そこで寝てしまう。
その後、3匹のクマが戻って来て、
小さなお椀のお粥は食べられ、
椅子には座った痕があり、
小さな椅子は壊されていて、
ベッドには寝た痕があり、
小さなベッドには中年男性が寝ているのを発見する。
中年男性は、この家にあったTシャツを勝手に着ていて、
中くらいのクマが話しかけると、中年男性は「玄関から入ってきた」などと答え、
逃げようとして暴れたため、大きなクマが110番通報
中くらいのクマと小さいクマが一緒に、男を取り押さえたという。
警察官が駆けつけると、取り押さえられた中年男性は、意識を失っていて約1時間後、搬送先の病院で死亡した。
中年男性は所持品などから、大阪府内に住む30代とみられ、警察は身元の確認を進めるとともに、詳しい状況を調べている。