郭公鳴くや五月のあやめ草あやめも知らぬ恋もするかな
夕月夜さすや岡辺の松の葉のいつもとわかぬ恋もするかな
わが園の梅のほつえにうくひすの音に鳴きぬべき恋もするかな
宵の間もはかなく見ゆる夏虫に惑ひまされる恋もするかな
川の瀬になびく玉藻のみ隠れて人に知られぬ恋もするかな
五月山梢を高み郭公鳴く音空なる恋もするかな
古今和歌集
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